第23話
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マインツに到着したロイド達は支援要請を出した町長の家を訪ねた。
〜鉱山町マインツ〜
「―――失礼します。クロスベル警察、特務支援課です。」
「やあ、君達。わざわざ済まなかったね。」
「よう、しばらくぶりだな!」
家に入って来たロイド達を見た町長と鉱員姿のガンツは声をかけた。
「皆さん、ご無沙汰しています。」
「ガンツさんの方は……身体の調子はどうですか?」
「ああ、あの解毒薬のおかげで特に後遺症もなく、元気でやってるよ。本当にありがとう。改めて礼を言わせてくれ。」
「ふふ、元気そうで何よりです。」
「薬を創ったこちらとしても効果があって何よりよ。」
「それで……『旧鉱山』というところで魔獣が発生したとか?」
ガンツの言葉にエリィとエルファティシアは微笑み、ロイドは町長に尋ねた。
「ああ、町の近くにある数十年前に廃坑になった大昔の坑道なんだが……」
「まあ、立ち話もなんですし、そちらに座ってくださいな。今、お茶を淹れますから。」
そして町長の夫人に促されたロイド達はそれぞれ椅子に座って事情を聞き始めた。
「―――封鎖されていた入口の扉が破壊されていた?」
「ああ、数十年前のものだがとても頑丈な扉だった。それが何者かに壊されているのを町の人間が発見してね……」
「2日前には異常がなかったから多分、壊されたのは昨日だと思う。まったく、ふざけた事をしでかす野郎がいたもんだぜ!」
「……気になりますね。」
「一体何の為に破壊したのでしょうね……」
「それで、中を覗いてみると魔獣が徘徊していたと……」
町長とガンツの話を聞いたロイドとリィンは真剣な表情で呟き、ノエルは考え込みながら言い
「でもまあ、昔の坑道跡とかなら魔獣がいてもおかしくないよね?」
「そうよね。それに旧鉱山は今は使っていないのでしょう?」
ワジとエルファティシアは意外そうな表情で尋ねた。
「いや、そうじゃないんだ。おかしいと思ったのは”坑道そのもの”でね。」
「坑道そのもの……?」
町長の話を聞いたエリィは不思議そうな表情をし
「なんつーか……ぼうっと光ってるんだよ。壁そのものが、赤紫色の光に染まっているというか……」
「そ、それは……確かに不気味ですね。」
ガンツの話を聞いて疲れた表情で頷き
「数十年前の坑道となると導力灯もなかったはずだ。何が原因で光っているのか確かに気になりますね……」
ロイドは考え込んだ。
「ああ、町に実害は無いんだがさすがにちょっと気になってね。」
「お忙しいとは思ったんだけど連絡させていただいたの。」
「事情はわかりました。」
町長夫
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