第23話
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だ……声が届いている様子がねえ……と、とにかく皆に知らせねえと!」
入口に向かって大声で叫んだ後慌てた様子で町に向かった。
〜旧鉱山〜
「ガンツさん、聞こえますか!?」
「聞こえたら返事をしてください!」
一方仲間達と共に岩石によって塞がった入口付近でロイドとノエルは大声で叫んだが返事は返って来なかった。
「駄目だ……完全に塞がったみたいだな。」
「で、でもどうしていきなり……崩落する直前、何か音がしてたみたいだけど……」
反応が返って来ない事にロイドは溜息を吐き、エリィは状況に戸惑い
「そういや、どうして君達は崩落するのがわかったんだい?」
「しかもリィンは”爆弾”って言ってたわよね?」
ある事が気になったワジとエルファティシアはノエルとリィンを見つめて尋ね
「あ、うん。かすかに火薬の匂いを感じて危険だと思ったんだけど……」
「俺は経験上かな。メンフィル軍の訓練で火薬を使った爆弾を取り扱った事があるし。」
尋ねられた2人はそれぞれ答えた。
「火薬……?そういえば微かに焦げ臭いような匂いがするね。」
「でも、火薬なんて私達の世界では最近では滅多に使われないはずだし……昔、鉱山で使われていた発破が爆発してしまったのかしら……?」
「いや……いくらなんでもこんな場所に残っていないだろう。多分、爆薬を使ったトラップが発動したんだと思う。」
「ト、トラップ!?」
「で、でも確かにそうとしか思えないかも……」
「ああ……爆発のタイミングがあまりにも良すぎる……」
ロイドの推理を聞いたエリィは驚き、ノエルとリィンは考え込みながら呟いた。
「なるほど、そうか……あの『ジジジ』というのは仕掛けの火花の音だったんだね?」
「……おそらく。誰かが中に入ってから退路を断つための仕掛けだろう。ひょっとしたら、近くに潜んで遠隔操作で爆破したかもしれない。」
そしてワジに尋ねられたロイドは頷いた後説明した。
「で、でも誰がそんな事を……ま、まさか入口の扉を破壊した……!?」
「ああ、その可能性は高そうだ。……何者かは知らないけど完全に嵌められたみたいだな。」
「そんな……」
ロイドの話を聞いたエリィは不安そうな表情をし
「だ、大丈夫ですよ!こういう時のためにエニグマがあるわけですし!」
ノエルはエリィを元気づけて自分のエニグマで通信を始めようとしたが、繋がらず、何かの音が聞こえてきた。
「えっと、これって……」
「多分、導力波が届いていない警告音かも……密閉された場所だと届きにくいってマニュアルに書いてあったわ。」
「うう、そうなんですか……」
そしてエリィ
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