プロローグ〜特科クラス”Z組”〜前篇
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形状が変わっているな……」
現れた人形兵器を見たガイウスは警戒し、マキアスは疲れた表情をし
(これは……)
「……気付いた?」
何かに気付いた様子で真剣な表情で人形兵器を見つめたリィンの様子に気付いたフィーは視線をリィンに向けて問いかけた。
「ああ……フィーもか。色や形状は違ったけどどこか似ているな……」
「素材の雰囲気が近いんだと思う。ひょっとしたら――――」
リィンの意見に頷いたフィーは何かを言いかけようとした。
「……?どうしたのだ?」
「別に。こっちのこと。」
しかしラウラに尋ねられると視線を逸らして答え
「……………………」
(またか……)
フィーの答えを聞いて厳しい表情でフィーを見つめ始めたラウラの様子にリィンは呆れた表情をした。
「フン……面白そうなことをしてるじゃないか。」
するとその時T組の貴族生徒達が現れ、声をかけてきた。
「T組の……」
「な、なんだ君達は?」
T組の登場にエマは目を丸くし、マキアスが戸惑っていると貴族生徒達はリィン達に近づいてきた。
「あら、どうしたの君達。T組の武術訓練は明日のはずだったけど。」
「いえ、トマス教官の授業がちょうど自習となりましてね。せっかくだからクラス間の”交流”をしに参上しました。―――最近、目覚ましい活躍をしている”Z組”の諸君相手にね。」
サラ教官の質問に答えたパトリックは不敵な笑みを浮かべてレイピアを取りだして構え、リィン達を見つめた。
「そ、それって……」
「得物を持っているということは練習試合ということか……?」
「フッ、察しがいいじゃないか。そのカラクリも結構だが、たまには人間相手もいいだろう?僕達”T組”の代表が君達の相手を務めてあげよう。フフ、真の帝国貴族の気概を君達に示してあげるためにもな。」
リィンの質問に答えたパトリックは自分自身の腕に自信があるかのように勝ち誇った笑みを浮かべ
「フッ……」
「フフン……」
パトリックに続くように貴族生徒達も口元に笑みを浮かべた。
「……君達は……」
「………随分、挑発的じゃない。」
「……………………」
パトリックたちの挑発にマキアスとアリサは真剣な表情でパトリック達を見つめ、ユーシスは目を細めた。
「ふむ、真の帝国貴族の気概か。」
一方ラウラは興味ありげな表情で考え込み
「フフン。なかなか面白そうじゃない。」
サラ教官は口元に笑みを浮かべた後指を鳴らして人形兵器をその場から消した。
「―――実技テストの内容を変更!”T組”と”Z組”の模擬戦とする!4対4の試合形式、アーツと道具、魔術の使用も自由よ!リ
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