SIDE:A
第一話
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今から転生特典の把握とチャクラコントロールの修行をしないといけないかなと、抱き上げ頬ずりされながら、ハルトは冷静に人生設計を立て始めたのだった。
† † †
それから月日が経ち、三歳になった。
ハルトは改めて今世の肉体スペックは半端ないと驚いていた。転生特典に【超人的な肉体】とあるが、まさに言葉のままだった。
三歳といったら現代でいうところの三輪車を乗り始める時期。しかし色々とおかしいハルトの体は、常識を意図も簡単に覆してしまった。
一度親の目を盗んで家の裏庭で簡単な身体能力をテストしたその結果――。
・脚力 → 思いっきり踏み込んだら蹴り足で地面が抉れた。一歩で十メートル移動しました。
・膂力 → 石を思いっきり投げたら大木を貫通しました。
・体力 → まだ不明。しかし三歳児以上なのは明らか。
という規格外な結果となった。
チャクラの総量はまだ不明。おぼろげな原作知識も引っ張りだして自己流で頑張ってはいるが、チャクラらしき存在は感じるけど操ることはできない。だが、少なくとも転生特典に【膨大なチャクラ(九尾相当)】とあるから、九尾レベルなのは確か。
またそれに伴い他の転生特典である【創造忍術ノート】も上手く扱えていない。これは一見すると大学ノートのような本で、記入した設定を忍術として発現することができるという規格外のアイテムだ。ハルトの体と同化しており本人の意思で取り出せる。しかし、記入するにはチャクラを浸透させた字でないと無意味のようで、現状無用の長物と化していた。
ちなみに残りの能力である【気合いパワー】の詳細は一切不明。検討もつかない。
一日の大半を火影邸の書庫で過ごしているハルトは両親や周りの忍の人から内向的で大人しい子供だと思われている。
同年代の子供が少ないというのもあるが、仮に九尾襲撃事件が起こると想定しているハルトとしては出来れば事件発生前に下準備をしておきたいのが本音だった。今世の両親であるクシナとミナトを見捨てるつもりは毛頭ない。
ハルトとしては九尾襲撃事件を防ぐキーパーソンは転生特典の一つである【創造忍術ノート】だと思っている。これがハルトの思う通りの特典だった場合は今考えている『設定』は切り札となるはずだ。そのためチャクラコントロールの修行や知識を深めるために書庫に篭り本を漁っている。
三歳にして大人が読むような難しい書物を読み漁るハルトにクシナたちは「この子は天才に違いない!」と大人たちを驚かせているが、知らぬは本人ばかり。
そして、数ヶ月が経過し。
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