最終話〜双子の天使の願い〜(零篇終了、閃篇に続く)
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いついた嘘を答えた。
「それで……幾ら入っていたのですか?」
「………今数えますので、少々お待ちください。…………そ、そんな!?この金額は……!」
そしてロイドに訊ねられてスーツケースの中に入っているミラの札束を数え終えたハロルドは信じられない表情で声を上げた。
「…………全て合わせて3000万ミラが入っています。」
「え……………そ、その額は………!」
「………何か心当たりがあるのですか?」
ハロルドの答えを聞いて一瞬呆けた後信じられない表情をしたソフィアの様子を見たロイドはハロルドに訊ねた。
「はい…………3000万ミラは8年前、私達が負ってしまった債務の額と一致しているんです……」
「!そうだったんですか…………あれ……?その封筒は一体………」
ハロルドの説明を聞いて目を見開いて驚いたロイドは札束が入っていない方のスーツケースの裏側に張り付けてある封筒に気づくいた。
「今中を開けますので少々お待ちください…………―――!これは………!ソフィア、お前も読んでみなさい………!」
「は、はい…………え――――――」
ロイドの指摘を聞いて裏側に張り付けてあった封筒を取り、封筒の中に入っている一枚の紙を見て驚いたハロルドに呼ばれたソフィアはハロルドと共に紙に書かれてある内容を見て呆けた後震える声でハロルドと共に紙に書かれてある内容を読んだ。
――――スーツケースの中にあるお金はレンとユウナを”幸せ”にしてくれた二人とレンとユウナの弟のコリンがお金のせいで2度とレン達のような不幸な出来事に巻き込まれない為に用意したお金よ。大切に使ってね。
「うあああぁぁ…………!レン……ユウナ………!」
「ありがとう………ありがとう、レン…………ユウナ………!」
「レン………(ハハ、借金の額と同額だなんてレンの事だから絶対狙ってやったんだろうな………)」
紙に書かれてある内容を読み終えたソフィアとハロルドは涙を流し、ロイドは心の中でレンの気遣いの仕方に苦笑しながら今朝クロスベルから去ったレンの顔を思い浮かべていた。
〜列車内〜
「――――クシュン!………んもう、誰かしら?レンの噂をしている人は。」
一方その頃列車内の席に座って膝に置いたノート型の導力端末を操作していたレンはくしゃみをした。するとその時導力端末から音が聞こえてきた。
「あら?……………フフ、もう気づいてロイドお兄さんから渡してもらったのね。」
音を聞いてそれが何であるかを端末を操作して調べた結果、ハロルドとソフィアの手に渡ったスーツケースに仕込み、スーツケースが開けられた際に反応するように仕掛けられた装置が発信しているものである事
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