Chapter U:Xenogenesis
第08話:desiderantes
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モンスターを檻に入れて運んでる奴らがいたよ。」
ラインハルトの命令で基本的にダンジョンの中で密偵の活動をしているシュライバー。彼の俊足にかかればほぼダンジョン全域の情報を即日で入手できる。
「我々には害はないとはいえ、他の【ファミリア】の攻略に支障が出てしまうのは本意では無い。早急にこの問題に対処する。」
ラインハルトの決定に、その場の雰囲気が一気に引き締まる。
「諸君、一年ぶりの遠征を敢行する。」
一年ぶりの50階層以降への進出の決定。来る闘争にエレオノーレとベイ、シュライバーは戦意を滾らせ、リザとルサルカは面倒事が来たと嘆息する。
「時期は一週間後。【ガネーシャ・ファミリア】が行う『怪物祭』でダンジョンから冒険者が減ったときを狙う。準備を怠るな。以上、解散。」
???
黒円卓の会議が終わった後の円卓の椅子に、ラインハルトは一人で座り、手元の資料を眺めていた。
「くく、はははっ」
そこに書かれているのはベルのステイタス。神ヘスティアが意図的に何かを隠した跡を、エレオノーレが再度元通りに修正したベルの真のステイタスだ。
ベル・クラネル
Lv.1
力:G278→F302 耐久:G289→F335 器用:F378→E422 敏捷:E400→E479 魔力:I0
≪魔法≫
≪スキル≫
【憧憬一途】
・早熟する。
・懸想が続く限り効果持続。
・懸想の丈により効果向上。
原作通りに発現した、成長促進のスキル。わざわざこれを作りだす為に【ロキ・ファミリア】から逃げるミノタウロスを誘導し、原作より多くのミノタウロスをベルにけしかけたのだ。50階層で【ロキ・ファミリア】の援護を行ったのも、ベルにこのスキルを発現させるため。今回の一連の行動は全て、アイズ・ヴァレンシュタインにベル・クラネルを助けさせることに収束する。
後はヘスティア・ナイフさえ手に入れば、ベルの成長に必要なものは全て揃う。
「さあ、本気でダンジョンに挑む時だ。」
来る一週間後の遠征に向け、ラインハルトはホームを後にした。
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