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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十三話 鈍足の艦隊だって時には役に立つのです。
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卿等の艦隊が反徒共を痛撃すれば、卿等の功績は長く残るであろうからの』
「陛下、吉報をお待ちあそばしますよう・・・」
『うむ』
皇帝陛下の通信は切れた。それを待ちきれずに、参謀長たちは一斉にがなり立て始めた。
「戦闘用意!!」
「全速前進!!」
「右翼を襲っている敵に取り付け!!あれをぶっ潰すのだ!!」
「足の遅い艦は置いていけッ!!」
先ほどまでアヒルの様に昼寝していたのがウソのような機敏さである。たちまちのうちに用意を整えたグリンメルスハウゼン艦隊は高速艦隊に負けない速度で猛進し始めたのであった。
この皇帝自らの通信の背景には、当然フィオーナのアレーナへの迅速な連絡があったことは言うまでもないだろう。
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