第16話 待ち望んだ再会
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姉さんがセシルお姉ちゃんに翻弄されている。ガイさんやロイドが言ってたけどセシルお姉ちゃんって天然な所があるみたいだ。
「ガイ、アリオス。あんたらにも世話になったな。立場は違うが何かあったらいつでも言ってくれ、俺が力になろう」
「ああ、その時は頼むよ。ルトガーさん」
団長とガイさんが握手をかわしてアリオスさんもそれを見て笑っている。猟兵と警察、本来なら相容れぬ関係だけどこの二人はそんな事は気にもしていない。
「もう行っちゃうのか、でも家族に会えて良かったね」
「うん、ロイドもありがとう、楽しかったよ」
「僕もだよ、君が教えてくれたこと絶対に忘れない」
僕もロイドに感謝の気持ちを伝える、ロイドも笑顔でそれに答えてくれた。
「皆さん、この一か月間本当にありがとうございました」
「リィン、家族を大事にな。また何か合ったら寄ってくれ、力になる」
「リィン、お前の剣はまだまだ甘い所がある、だがいつかきっと俺と同じ領域に来れることを期待している」
「はい、ガイさん達のような強さを必ず身につけて見せます」
ガイさんとアリオスさんにお礼を言う、出来ればセルゲイさんも来てほしかったが彼は直にやることがあるらしく警察署に残ったようだ。
「またいつでも遊びに来るといい」
「貴方ももう私の家族なんだから遠慮しないでね」
「そしたら美味しいご飯を作るわね」
「また遊びに来てね、リィン」
「今度は違う遊びをしようね」
「次は俺が良く行くパンを食べてってくれよなー、幼馴染にも紹介したいからさー」
「うん、今度はフィーや皆と遊びに来るから」
「うん!」
ロイド達に別れの挨拶をして僕達はクロスベルを後にした。
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クロスベルを出た僕達はマインツ山道の山奥を目指していた、そこに西風の旅団の隠されたアジトがあるからだ。
「……はぁ」
「どうしたのリィン?」
僕がため息を見たフィーが心配そうに声をかけてくる。
「あ、いや……何か皆に会うのがちょっと怖くて……」
「もう、まだそんな事を言ってるの?」
フィーがジト目で僕を見てくる。
「大丈夫だよ、皆には会いたいと思ってる。でも最初に何て言おうかって……」
ごめんなさいってまず謝るか……何て言おうか分からない。
「そろそろ着くぞ」
団長が指さした方にアジトがある。ううッ、もう来ちゃったよ…
僕がアジトの前に行くとそこには……
「あ、帰ってきたぞ!」
西風の旅団全員で僕達を待ってくれていた。
「ほ、本当にリィンだ!」
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