第16話 待ち望んだ再会
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が分かるじゃねえか。旦那」
団長とセルゲイさんがガッチリと握手を交わす。
「セルゲイさん、流石にそれは……」
そこにアリアスさんが待ったをかける。流石に警察と猟兵が手を組むのは世間的に批判されかねないからだ。
「アリオス、お前が言いたいことも分かる。だが今は正直猟兵の手も借りたいほどの状況にある、こうしてる間にも犠牲者は増えるばかりだ」
「それはそうですが……ガイ、お前はどうなんだ?」
「俺もセルゲイさんに賛成だ。彼らの力があれば捜査の幅が広がるし教団のしっぽを掴めるかもしれない。それにリィンの事をあんなにも思いやってる男が唯の悪人だとは思わない」
「……はぁ、全く……分かった。二人がそう言うなら俺はもう何も言わん」
二人の言葉にアリオスさんも仕方ないといった様子で納得してくれた。今ここにクロスベル警察署と西風の旅団という初の協力体制が成立した。
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「そう、もう行っちゃうのね」
「はい、長い間お世話になりました」
警察署での話が終わり僕は皆が待っているアジトに帰ることになった、でもその前にお世話になった人達に別れの挨拶をするためにベルハイムに来ていた。
「皆さん、ウチのボンがホンマお世話になりました」
「……本当に感謝してます、ありがとう」
「気にしないでください、困った時はお互い様です」
「そうね、でも寂しくなっちゃうわね」
「これはほんのお礼です、どうか受け取ってください」
「これは……!こんな大金は受け取れないですよ」
「いや皆さんは俺らにとって大切なボンを助けて頂きました。こんなんでしか感謝の気持ちを伝える事が出来へんけどどうか受け取ってもらえないでしょうか?」
「そこまでおっしゃられてこれを受け取らなければ貴方方の気持ちを無下にするも同じんえ。ありがたく頂戴します」
「ありがとうございます」
「でもこんなにも大金は流石に使うのが怖いわ。そうだ、孤児院に寄付してもいいかしら?」
「ええ、もうそのミラは皆さんのもんやからどう使ってもらってもかまいまへん」
ゼノとレオがマイルズさんとレイテさんにお礼の言葉を伝え高額のミラを渡していた、マイルズさんは最初は断ったが二人の気持ちを汲み取って受け取ってくれた。
「セシルさん、私達の大切な家族をお世話してくれてありがとう」
「ふふっ、こっちこそロイドがたくさんお世話になったわ。本当に素晴らしい息子さんね」
「えッ、息子?」
「あら違うの?てっきりリィンって貴方とルトガーさんとの子供さんかと思ったのだけれど」
「ち、違うわよ!そりゃリィンは息子同然だけど……まだ違うの!」
「まだ?」
「あッ……」
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