第16話 待ち望んだ再会
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side:リィン
クロスベルについてから一か月が過ぎた、僕はガイさん達にお世話になりながら団長達が来てくれるのを待っていた。
ガイさん達は見ず知らずの僕にとてもよくしてくれる、ガイさんの弟さんのロイドとは最初はちょっと嫉妬されたりもしたけど友達になれたしガイさんの恋人のセシルさん、そしてセシルさんのご両親であるマイルズさんとレイテ夫人も親身になって面倒を見てくれた、アリオスさんはぶっきらぼうだけど時々剣術の稽古に付き合ってくれたので彼なりの優しさが伝わった、セルゲイさんも忙しい中西風の旅団について情報を探してくれている。皆には感謝の仕様もないよ。
数年ぶりの平和な日常を西風の皆に心配をかけておきながら不謹慎とは思いながらも僕は楽しんでいた。
そんなある日の事……
「ねえリィン、今日は外で遊んでみない?」
ガイさんとロイドが暮らしている部屋の隅っこで本を読んでいた僕にロイドがそう声をかけてきた。
「外で?」
「うん、今日はウェンディやオスカーと遊ぼうと思ったんだけどリィンもいかない?」
「えっと……」
どうしようかな?僕がクロスベルにいるっていう情報は流れているんだけど問題は団長に恨みを持った奴が僕を害しようとクロスベルに来る可能性も無きこともないんだよね。
まあ噂くらいで動くなら大した事のない猟兵団だと思うけど教団の件もあるからこれ以上は厄介ごとを増やしたくないのが本音だ。
「僕は…その…」
「やっぱり嫌?」
「う〜ん……」
でも正直言うと僕もロイド達と遊んでみたい、猟兵である以上諦めていたが同じくらいの年の子と遊んでみたいと前から思っていた。それに折角誘ってくれたのに無下にするのも……う〜ん………
「いや、今日は僕も行くよ」
「!ッ本当に!?」
僕が承諾した瞬間ロイドの表情がパアッと太陽みたいな眩い笑みになる。まあ危ないかもしれないけど僕が気をつければいいよね、それにこんな笑顔を見せられたら断れないよ。
「じゃあ行こう!」
「あ、待ってよ〜」
「あらあら、二人とも気をつけてね〜」
セシルさ「お姉ちゃんでしょ〜、うふふ」……セシルお姉ちゃんに見送りの言葉を貰って僕とロイドは西通りに向かった。
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ーーー
「あー、ロイドってばやっと来たー」
「遅かったなー」
西通りのベンチがある広場に気の強そうな女の子とマイペースそうな男の子がいてロイドに声をかけた。
「ごめんな、ちょっとリィンを連れだすのに時間がかかっちゃって」
「あれ、もしかしたらその子がロイドの言ってた……?」
「えっと、初めましてリィンです」
「私はウェンデ
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