×××だと、彼女は―――
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。私には話せて他の奴には話せないとか何なのかしらね?ルーにすら話してないのよ」
やっぱりその辺り、ティアは特別なのだろう。交際に至るまでをサポートし続けて来てくれたティアだから、というのもあるのだろうし、とルーシィは思う。
と、そこでティアが悪戯っ子のような笑みを浮かべた。すっと距離を詰め、そっと耳打ちする。
「……だから、アンタも色恋沙汰で悩むようなら手伝ってやるわよ?ルーに関してなら何通りだって手段があるから…ね?」
「!?」
ばっと飛び退けば、意地悪そうにくすくすと笑う。「冗談よ、アイツに妙な手段は必要ないでしょ」とは言うが、どうにも冗談に聞こえないのは何故だろうか。
何だかやられっぱなしは悔しくて、思いついた疑問をそのままぶつける。
「そ、そういうティアこそ。好きな人とか…あ、初恋とか?何かないの?」
「初恋……?」
生まれて初めてそんな単語を聞きました、とでも言うように首を傾げ、「ああ」と頷く。
―――――そして、言った。
「あれを初恋って呼ぶならそうね、初恋ならあったわ」
その瞬間。
喧嘩が止まって、全員の視線が集中して。
「ね…姉、さん……!?」
クロスが震える声で呟き。
「ほう、初耳だ。まあティアも女の子だしな、当たり前か」
ヴィーテルシアが顔色一つ変えず納得し。
「……、……」
「ライアーさああああああああん!?」
言葉一つ発する事なく、ライアーが崩れ落ちた。
そして、更に付け加える。
「けどあれ以降恋とかしてないし…まだ諦めてないのかもね」
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