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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
TRICLE STARGAZER
TRSG-JP003《闇に飲まれろっ!》
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水精鱗−アビスグンデ》


 ……うわあ。

「……それじゃあ、手札全滅かな?」

 彼女は涙目ながら頷いて、手札を全て墓地に送った。

「……墓地に送られた《水精鱗−アビスグンデ》の効果で、墓地の《水精鱗−アビスマンダ》を特殊召喚します」
「「そこから回るのかよ!?」」

 ただじゃ転ばないってわけか。今回のつまずき方は初めてかもしれないけど。
 現れたのは、上が巨漢で下が……なんだこれ。サンショウウオ……みたいな感じのやつ、かな?

 水精鱗−アビスマンダ
 ☆4 DEF/2000

「☆4が2体、か」
「"水属性"レベル4《水精鱗−アビスパイク》《水精鱗−アビスマンダ》の2体をオーバーレイ!」


 海底(かいてい)(ねむ)深淵(しんえん)は、満潮(みちしお)(とも)(よみがえ)る!

 大海(たいかい)宿(やど)不滅(ふめつ)意志(いし)よ、龍神(りゅうじん)となりて君臨(くんりん)せよ!

    ☆4×☆4=★4

 エクシーズ召喚(しょうかん)(あれ)(くる)え、海神(わだつみ)化身(けしん)


「《バハムート・シャーク》、爆誕!」

 重なりあう4対の星。蒼い光を放つそれは、水流となって飛び回る。やがて逆巻く蒼から描かれたのは、翼の如く六枚のヒレをもった青龍。鮫にあるまじき威厳をもったその姿に、思わず息を飲んだ。

 バハムート・シャーク
 ★4/2 ATK/2600

「そいつは……!」
「バトルフェイズ! 《バハムート・シャーク》で望月黒乃にダイレクトアタックです!」

 龍神の咆哮が、周囲に響き渡る。とてもソリッドビジョンとは思えないそのリアリティに……あ、これ闇のゲームだった。衝撃が実体化するんだから仕方ないね。

海神蒼龍波(フラッド・タイダルウェイブ)!」

 そして、開かれた口から蒼い竜巻が放たれた。距離と共に勢いを増していくそれは、何の障壁もなく獲物へと達する。踏み留まることも敵わず、黒乃はそのまま黒炎の境界へと叩きつけられた。

 Kurono LP/4000−2600=1400

「黒乃!?」

 ……目を覚まさない。気絶してしまったのか? あるいは、さっきのデュエルを引きずっていたせいで……


『……なるほど、やはり魔女の言った通りだったか。奴の直感だけは、信用に値するな……』


 突然響き渡る第三者の声。荘厳な低い声に、俺は声のした方向……黒乃の体へと目を向けた。
 何事もなかったかのように黒乃が立ち上がる。しかし、そこにさっきまでの面影はほぼ残っていなかった。

『《トラゴエディア》の効果を発動させてもらう。貴様がこいつに
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