EPISODE9.答え無き虚構の空
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は様子見だ。」
「解った。いいだろう、頭の片隅に入れておこう。」
「ありがとう。それじゃ、いただきます。」
キョウヤ達はその後普通に食事をとり、会計を済ませて二課に戻り、ちょうどそのタイミングで響から明日の予定を聞いた。
「クリス、あなたにはがっかりだわ。与えられた仕事も出来ないなんて。」
「ふんっ!やっぱり私にこいつはいらねえ!私は私の力でやってみせる!このまま、あいつ等にいいようにされてたまるか!」
クリスはフィーネの言葉にそう言い返して一人動き出す。
「……もう用済みって事なのに。」
フィーネは一人そう呟いた。
翌日、キョウヤ達は既に待ち合わせの場所に集まっていた。
「キョウヤ、響達なかなか来ないね。」
「どうせ寝坊だろ。おっと、噂をすれば。」
キョウヤがそう言うと、響達が走ってやって来た。
「済みません!遅くなりました!」
「本当だ、三分遅刻だぞ。」
「ほら、響が寝坊するから。」
「ごめん未来。だって、凄く楽しみで寝られなかったんだもん!」
「とにかく、早く行くぞ。」
翼は一人、歩き始める。
「さ、響ちゃん達も早く行こう。あいつは忙しいんだ。俺達に付き合わせてくれている事を忘れるなよ。」
キョウヤ達も翼に付いて行く。
「まずは定番のゲームセンターから〜。」
響は早速クレーンゲームを始めるが、才能は皆無に等しかった。
「ああ、もう!」
キョウヤはその台に1クレジット投入し、
「この角度とアームの開閉率、それから落とし口を考えるとこの景品の殺しどころはこう!」
キョウヤはアームの押し込みを利用して景品の端を押し、反動を利用して転がし、落とし口に落とした。
「キョウヤさん、凄い!」
未来は驚く。
「見たところ、これは持ち上げるより押し込む力の方が強いみたいだから、出来ただけだよ。」
キョウヤ達は一通り楽しみ小物屋に行く。
「これ、可愛くない?」
「美冷ちゃん着けてみて!」
「ええ〜、翼さんの方が似合うよ〜。」
「なんで私なんだ!立花が言い出しっぺなんだ。立花が着けるべきだ!」
「ならここは、間を取ってみんなで一つずつ買いましょうよ。」
「なんか飛び火した〜。」
美冷達の楽しそうな様子を、キョウヤは遠巻きに見ていた。
「お待たせ!」
「おう、ところで次はどこに行くんだ?」
「やっぱりここはあれでしょう!」
響の提案で一同はカラオケルームに行く。
「俺、こういう所初めてなんだよなぁ。」
「嘘ッ!?私だって来たことあるよ、キョウヤ。」
「仕方ないだろ、こちとら10歳の頃には戦士として戦っていたんだ。」
キョウヤと美冷が話していると、演歌が流れてくる。響は未来に入れたか聞くが未来は違うと言う。すると、翼がステージに登っていた。
「私、一度こういうのを歌ってみたかった
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