第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#15
戦慄の暗殺者 〜White Stranger〜
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るというオレの判断だ」
「……」
承太郎の言葉に花京院は口元を片手で覆い少し考えるように俯くと、
やがて瞳だけを動かしてこちらを見つめた。
「悪くない手だとは思うが……マジシャンズを 「上」 に行かせたのは
ミスだったかもしれないぞ? 空条」
「……だと?」
予期せぬ返答に承太郎は視線を細める。
「実は、いま君達を襲ってきた「敵」をボクは知っている。
詳しい説明は省くが “フリアグネ” というボクと同じ、『遠隔操作系』の能力者だ。
その戦果の完全性から “狩人” の異名で仲間内では呼ばれていた」
「『スタンド使い』……じゃねーな。人間じゃねぇ特殊能力を持つヤツら……
“紅世の徒” とか言うヤツか?」
「その通りだ。今まで数多くの異界の能力者 “フレイムヘイズ” を相手にしながら
ただの一度も敗れた事がないらしい。
それ故の “狩人” の通り名、又は 『炎の暗殺者』 とも呼ばれている」
「暗殺……」
承太郎は、シャナのフレイムヘイズの戦闘能力とソレ専用に特 化された
暗殺能力との 「相性」 をすぐさまに分析し始めた。
そして弾き出されたその結果は……最低最悪。
一撃必殺の威力持つ戦慄の大太刀 “贄殿遮那” に加え
ソレをまるでを竜巻のように縦横無尽で繰り出す強靭な身体能力と戦闘技術、
加えて激しく渦巻く紅蓮の炎とを同時に操る能力を併せ持つシャナは
一見して 「無敵」 かに想われる。
しかし、それはあくまで一体一、真正面からのブツかり合いでの話だ。
姿は解らないが今回のような相手、
戦略と戦術とを戦闘の主体に据え真正面からブツかり合う事を得策とせず、
可能な限りリスクは殺ぎ落とし、力の消耗を抑え博打は避け、
“目的の成就のみを” 至上として勝利へのコマを一手一手着実に詰めていく老獪な相手、
『暗殺者』 はシャナような近接戦闘を得意とする 「戦士」 にとっては
まさしく “天敵” と言って良い。
シャナの戦闘能力は確かに凄まじい、
単純な殺傷能力だけで言うなら自分の『星 の 白 金』すらも
瞬間的になら凌駕するかもしれない。
しかし、強い力はそれに正比例してエネルギーも多く喰う、
つまり、「持続力」 が短いのだ。
花京院は言葉を続ける。
「その “狩人” フリアグネ、必勝の 「秘密」 は彼の持っている 『銃』 にある。
スタンド能力ではないが特殊能力を持っているという点ではほぼ同じだ。
その銃で撃たれた異界の戦闘者 “フレイムヘイズ” は弾丸が掠っただけでも
己の全身が炎に包まれて灰燼と化すらしい。
フレイムヘイズは自分の力に絶対の自信を持っている者が多いから、
“拳銃如きには関心を示さ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ