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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#15
戦慄の暗殺者 〜White Stranger〜
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ほぼ同時に着地した。
 承太郎は足裏がスタンドとほぼ同化していた為
接地の瞬間派手な音を立ててアスファルトを陥没させ、
シャナはその磨き込まれた体術により着地の衝撃を
ほぼ掻き消して落葉のようにひらりと舞い降りる。
 そのまま互いを一瞥し、そして無言のまま白い陽炎が揺らめく
昇降口に向けて共に全速で疾走を開始した。
 高速移動によって発生した気流が学ランと黒衣の裾を
地面とほぼ平行に舞い上げる。
 瞬く間に白い陽炎が揺らめく昇降口が、カメラのズームアップのように迫ってきた。
 その距離が目測20メートルにまで縮まった瞬間、承太郎が叫ぶ。
「シャナッッ!!」
 声とほぼ同時にシャナが承太郎の脇で疾走しているスタンド、
スタープラチナの肩へと飛び移る。
「解ってンな!! オメーは 「上」 !! オレは 「下」 だッッ!!」
「了解ッッ!!」
「オッッッッラァァァァ!!」
 スタープラチナは黒衣の腰辺りを掴むと、
そのまま片腕で学園の屋上へと少女を投擲(とうてき)した。
 シャナも投げられる瞬間、スタープラチナの腕を蹴って更に加速を付ける。
 炎髪が火の粉を撒きながらシャナは紅い流星のように、
天空へと垂直に駆け昇っていった。
 その様子を確認する間もなく承太郎は閉じられた昇降口のスチール製の扉を、
スタンドと自分の足で蹴破って新校舎の中へと突入する。
 狂暴な破壊音と共にガラスと鉄の破片がタイルの上にブチ撒かれた。
 その開けた空間から承太郎は一瞬で下足箱を通り過ぎ、
軸足を右に反転させて二階へと続く階段に向けて駆け出す。
 しかしそのとき。 
「!!」
 閉じていた一年の教室、両開きのドアがいきなり中からブチ破られ
そこからいつぞやの巨大な人形が大挙して飛び出してきた。
「オラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァ――――――――――!!!!!!」
 すぐさまにスタープラチナの多重連撃が疾走状態のまま撃ち出され、
承太郎とスタンドは拳風の嵐と共に人形達の間を駆け抜ける。
 スタンド操作に慣れてきたコトもあり、
拳撃の速度と軌道の精密さは一昨日よりも格段に向上(あが)っていた。
 足下を拳風によって巻き起こった一迅の気流が吹き抜けた直後、
背後で無数の拳型の刻印を全身に穿たれた人形達は
その衝撃と余波とで巨体を爆散させ瞬く間にスクラップとジャンクの山と化す。
 承太郎の足下に歯車やゼンマイ等のクラシックな機械部品が
白い火花を放ちながら無数に転がった。
 それらを一瞥し再び駆け出そうとした時、
今度は1−4と1−6のクラスの扉が同時に開いた。
 そしてそこから先程の3倍以上の人形の大群が、
ドアと壁とをブチ破りながら再び承太郎とスタープラチナへと襲い掛かって来る。
 
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