第22話
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜雨・旧市街〜
「待てや、コラ。」
獰猛そうな声を聞いたロイド達が振り向くとヴァルドがロイド達を睨んでいた。
「あ……」
「ヴァルドか。」
ヴァルドを見たロイドは声を上げ、ワジは静かな表情で呟いた。
(えっと、この人は……?)
ヴァルドの事を知らないノエルはエリィに小声で話しかけ
(サーベルバイパーというチームをまとめている人だけど……)
話しかけられたエリィは複雑そうな表情で答え
(ロイド、彼は知り合いか?)
(……ああ。ただ彼が用があるのは俺達ではなく恐らく―――)
リィンに小声で尋ねられたロイドは静かに頷いた後答えたかけたその時
「ヴァルド、どうしたんだい?あんまりチームの方にも顔を出していないそうじゃないか。」
ワジは口元に笑みを浮かべて言った。
「……るせえ。俺のことはどうだっていい。それよりも、てめえ……サツの犬になりやがったらしいな?どういうつもりだ……アア?」
「どういうつもりも何も……テスタメンツのみんなは納得してくれたし、他の誰にも迷惑はかけていないけど?」
ヴァルドに睨まれたワジは静かな笑みを浮かべて答えた。
「てめえ……本気で言ってんのか?このオレ様と……ヴァルド・ヴァレスと決着付けずにチームを抜けようなんざ……許されると思ってんのか、アア!?」
「…………………………」
ヴァルドの叫びにワジは何も答えず
「ヴァルド、待ってくれ!」
「その、これには事情が……」
ワジをかばうかのようにロイドとエリィがヴァルドに話しかけたが
「やめとけ、2人とも。そいつの目にお前らは写っていない。言うだけ無駄だ。」
ヴァイスが制止の声をかけ
「し、しかし―――」
ヴァイスの制止の言葉を聞いたロイドは反論しようとしたその時
「るせえ!外野はすっこんでろ!」
ヴァルドはロイド達を睨んで怒鳴り
「ワジ、てめえがどんな狙いでサツに入ったのかは知らねぇ……だがな――――まさか五体満足で旧市街から抜けられるとは思ってねえだろうなァ!?」
自分の武器を肩に担いでワジを睨んで怒鳴った!
「……!」
「くっ……」
「こ、困ったわね……」
「……………………」
ヴァルドの行動を見たノエルは厳しい表情をし、ロイドは唇を噛みしめ、エリィは溜息を吐き、エルファティシアは静かな様子で目を伏せた。
「―――ヴァルド。」
その時ワジは静かな表情で言った後自分から進んでヴァルドの正面に移動し
「お、おい、ワジ!?」
ワジの行動を見たロイドは焦った。
「いいから任せて。……ねえ、ヴァルド。ひどく当たり前のことさ。テスタメン
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ