第22話
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ツにしろサーベルバイパーにしろ……ずっと居られる場所じゃないのは君にもわかっているんだろう?」
「なにィ……!?」
そしてロイドを制したワジの言葉を聞いたヴァルドは驚いた。
「僕がテスタメンツを結成したのは旧市街で好き勝手をしていた君達への抑止力になるためだ。だが、最初はひ弱だったテスタメンツのみんなも成長した。僕1人が抜けたって、君達に対抗できるくらいにね。僕の役目はもう終わってるのさ。」
「……て、てめえ………」
「そして……いつかきっと他のメンバーもチームから巣立っていくはずだ。モラトリアムの季節を卒業して自分だけの道を見つけて行く……僕はそう信じている。」
「ワジ……」
「ワジ君…………」
(これも”人”が持つ”優しさ”ですか、エルファティシア……)
(ええ…………)
「……………………自分だけの”道”…………」
ワジの説明を聞いたロイドとエリィはワジを見つめ、アルは小声でエルファティシアに話しかけ、話しかけられたエルファティシアは静かに頷き、リィンは複雑そうな表情をして考え込み
「…………………………」
ヴァルドは黙り込んでいた。
「君達サーベルバイパーも同じだ。乱暴者は多いけど、マフィアの誘いに乗らないだけの気概と根性を持っている。だからヴァルド……きっと君も道を見つけられるはずだ。」
そしてワジが静かな笑みを浮かべてヴァルドを見つめたその時
「……クク…………ハハハハハハハッ!!!まさかてめぇがそんな甘っちょろい事を抜かすとはなァ!もういい、それ以上喋るな!てめえはこの『聖域』を汚した!絶対に許すわけにはいかねえッ!!」
ヴァルドは不敵な笑みを浮かべて大声で笑った後ワジを睨んで叫んだ!
「そうかい……」
ヴァルドの言葉を聞いたワジは頷いた後構え
「おい、ワジ!」
ワジの行動を見たロイドは慌てたが
「止めてやるな、ロイド。今、ワジが1人でケリを付けるべきことだ。」
「局長……」
ヴァイスが制止し
「フフ、助かるよ。さすがは局長。話がわかるね。」
ヴァイスの行動を見たワジは静かな笑みを浮かべた。
「……もしこれから起こる戦いが問題になっても特務支援課のワジ一人を指名した”模擬戦”の支援要請という事で片付けといてやる。俺達に遠慮せず、存分に戦え。」
「……何から何まで感謝するよ、局長。」
「――ただし、絶対に手は抜くな。それがお前やその男を庇う条件にしてお前がその男にできる最後の礼儀だ。」
「ja(ヤー)」
ヴァイスの指示にワジは頷いた後ヴァルドを見つめ
「クク、そのくらいは判ってるみてぇだな……徹底的に叩き潰して地面に這いつくばらせてやる…………クク、
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