暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第21話
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
官はヤツくらいだったからね。面白い男を亡くしたもんだよ。」

「………………………」

「あの馬鹿に免じてこれだけは答えてやろう。あたしの最悪の心当たりはテロリストってわけじゃない。ただ、人食い虎みたいな危険な男ではあるけどね。」

(”テロリストではない”……ね…………)

アシュリーの話を聞いたルファディエルは考え込み

「ひ、人食い虎……」

「やれやれ……最悪な相手じゃないか。」

「人食い虎か……ある意味ギュランドロスと似たタイプかもしれんな。」

「あの男と同タイプなんて厄介すぎでしょ……」

「そうですね……」

ノエルは驚き、ワジは溜息を吐き、ヴァイスとエルファティシア、アルは真剣な表情になっていた。

「ま、その男かどうかはまだ決まったわけじゃない。アンタたちが見た男ってのは一人きりだったんだろう?ヤツなら大抵、部下か連れが同行しているはずだからね。」

「そ、そうなんですか?」

「となると……やはり軍隊関係者ですか。」

「もしくは……猟兵団を率いる者ですか?」

アシュリーの説明を聞いたロイドは意外そうな表情をし、エリィとリィンは真剣な表情で尋ねたが

「フフ、ここまでだ。これ以上は自分達の力で追ってみるんだね。」

アシュリーは不敵な笑みを浮かべて答えを誤魔化した。

「……わかりました。」

「情報、ありがとうございました。」

そしてロイド達は店を出た。

「むー、シトシトいってんなー。そうだママ、昨日とどいたブツ、荷ほどきしなくていーのか?」

ロイド達が店を出て行った後アシュリーの娘は外を見て表情を顰めた後アシュリーに尋ね

「ああ、この天気だし急ぐことはないだろ。……それよりジンゴ。アンタ昨日、街に出た時変なヤツを見かけなかったか?」

「ヘンなヤツ?そんなのいっぱいいたぞ−?バカンスルックの若ぞーとかパンを山ほど買ってたシスターのねーちゃんとか。あのワジもヘンなヤツだしなー。」

「そうか、ならいいんだ。」

アシュリーに尋ねられて不思議そうな表情をして答えた。

(……まあ、気にしすぎか。もしヤツが来たんだとしたら娘も連れてきているだろうしね。)

一方アシュリーは考え込んでいた後気を取り直した。

「交換屋ナインヴァリ……さすがの迫力でしたけどはぐらかされてしまいましたね。」

一方ロイド達と共に店を出たノエルは疲れた表情で溜息を吐いた。



「まあ、ああいう業界には独自の仁義があるはずだから。あそこまで教えてくれただけでも感謝しましょう。」

「そうだな……それにしても人喰い虎みたいな男か。テロリストでないとすると猟兵の可能性が高そうだけど……」

「ま、猟兵の場合1人ってのはち
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ