第21話
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官はヤツくらいだったからね。面白い男を亡くしたもんだよ。」
「………………………」
「あの馬鹿に免じてこれだけは答えてやろう。あたしの最悪の心当たりはテロリストってわけじゃない。ただ、人食い虎みたいな危険な男ではあるけどね。」
(”テロリストではない”……ね…………)
アシュリーの話を聞いたルファディエルは考え込み
「ひ、人食い虎……」
「やれやれ……最悪な相手じゃないか。」
「人食い虎か……ある意味ギュランドロスと似たタイプかもしれんな。」
「あの男と同タイプなんて厄介すぎでしょ……」
「そうですね……」
ノエルは驚き、ワジは溜息を吐き、ヴァイスとエルファティシア、アルは真剣な表情になっていた。
「ま、その男かどうかはまだ決まったわけじゃない。アンタたちが見た男ってのは一人きりだったんだろう?ヤツなら大抵、部下か連れが同行しているはずだからね。」
「そ、そうなんですか?」
「となると……やはり軍隊関係者ですか。」
「もしくは……猟兵団を率いる者ですか?」
アシュリーの説明を聞いたロイドは意外そうな表情をし、エリィとリィンは真剣な表情で尋ねたが
「フフ、ここまでだ。これ以上は自分達の力で追ってみるんだね。」
アシュリーは不敵な笑みを浮かべて答えを誤魔化した。
「……わかりました。」
「情報、ありがとうございました。」
そしてロイド達は店を出た。
「むー、シトシトいってんなー。そうだママ、昨日とどいたブツ、荷ほどきしなくていーのか?」
ロイド達が店を出て行った後アシュリーの娘は外を見て表情を顰めた後アシュリーに尋ね
「ああ、この天気だし急ぐことはないだろ。……それよりジンゴ。アンタ昨日、街に出た時変なヤツを見かけなかったか?」
「ヘンなヤツ?そんなのいっぱいいたぞ−?バカンスルックの若ぞーとかパンを山ほど買ってたシスターのねーちゃんとか。あのワジもヘンなヤツだしなー。」
「そうか、ならいいんだ。」
アシュリーに尋ねられて不思議そうな表情をして答えた。
(……まあ、気にしすぎか。もしヤツが来たんだとしたら娘も連れてきているだろうしね。)
一方アシュリーは考え込んでいた後気を取り直した。
「交換屋ナインヴァリ……さすがの迫力でしたけどはぐらかされてしまいましたね。」
一方ロイド達と共に店を出たノエルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「まあ、ああいう業界には独自の仁義があるはずだから。あそこまで教えてくれただけでも感謝しましょう。」
「そうだな……それにしても人喰い虎みたいな男か。テロリストでないとすると猟兵の可能性が高そうだけど……」
「ま、猟兵の場合1人ってのはち
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