第20話
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……顔を見られて嬉しいわ。あら、でも導力ネットって自治州外のネットワークにはつなげられないんじゃ……?」
ティオの言葉にロイドは頷き、エリィは笑顔になった後ある事に気付いて不思議そうな表情をした。
「はい、本来なら有線で繋がないと膨大な情報量を処理できません。ですが今、財団とIBCの間で遠隔接続の実験が進められています。まあ、強力なブースターがレマン自治州とクロスベル自治州の間に10基ほど設置されているんですが……それで一応、映像と音声もこうして送れている訳です。」
「そうだったの……」
「技術の進歩は凄いんだな……」
「ねえねえ、ティオ!遅くなるって言ってたけどいつ帰ってくるのー?」
「月末か、来月の始めにはそちらに戻れると思います。それまでの間は、この通信で溜めたキーア分でしのがせてもらおうかと。だからキーア、もっとよく顔を見せてください。」
「えへへ……うんっ!ほらほら、ツァイトもティオに顔を見せてあげてー。」
「ウルルル……ウォン。」
「ええ、大丈夫。元気でやってますから。」
「はは……」
「ふふ……導力ネットにはこんな恩恵もあるのね。」
「そういえばランディさんやセティさん達もまだ戻ってないそうですが……ノエルさんとワジさん、それと新顔の方はもう、参加したみたいですね?」
「ああ、ちょうど今日から仕事を始めてもらってるんだ。」
「ふふっ……ティオちゃん、お久しぶり!」
「やあ。お邪魔させてもらってるよ。」
「初めまして。リィン・シュバルツァーだ。君の事はロイド達から聞いているよ。帰ってきたらよろしくお願いするよ。」
ティオの言葉を聞いたノエル達はそれぞれ端末に顔を見せて言った。
「ふふ……皆さんお久しぶりです。それとリィンさん、こんな形で挨拶するのは申し訳ないですが今後は同じ支援課のメンバーとしてよろしくお願いします。……それにしても、ノエルさんが出向してきたのは納得ですが……ワジさんがそこにいつのはちょっと不思議な光景ですね。」
「アハハ、僕もそう思うよ。」
「もう……笑いごとじゃないでしょ。」
ティオの言葉に笑っているワジを見たノエルは呆れ
「ふふ……というかさっきから気になっていたんですが何でアル警視とヴァイスさん……いえ、局長がロイドさん達と一緒にいるんですか?」
その様子を見ていたティオは静かな笑みを浮かべた後尋ね
「以前通りの呼び方でいいぞ、ティオ。」
「そうですか?じゃあ改めて……どうしてヴァイスさんがロイドさん達と一緒にいるんですか?」
そしてヴァイスはティオに自分の一時的だが支援課に所属する事を説明した。
「………………本当に一体何を考えているんですか、局長自らが
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