第20話
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それよりキーアちゃん。どうして年長クラスの授業を?」
「あ……えっと、そのぅ。」
エリィに尋ねられたキーアは驚いた後言い辛そうな表情になった。
「ひょっとしてロイド達に事情を話していないのですか?」
キーアの様子を見たシスターは尋ね
「…………………………」
尋ねられたキーアは頷いた。
「察するに、彼女の学力はかなり高いみたいだね?年長クラスの授業についていけるくらいに。」
「ええ、本人の希望もあって少し前から年長クラスにも参加してもらっているんです。と言っても、数学などの自然科学に限ってですけど。」
ワジの質問にシスターは答えた。
「そうだったんですか…………」
「まさかキーアちゃんがここまで頭がよかったなんて……」
「えっと……だまっててゴメンね……?キーア、まだコドモなのに数学なんか勉強しちゃって……」
驚いているロイドとエリィにキーアは申し訳なさそうな表情で言ったが
「はは、謝ることないだろ?キーアが興味あるんだったら俺は反対しないよ。」
「そうね………知的好奇心はそのまま延ばしてあげたいし。うん、私も賛成かな。」
「ホントー!?」
2人の反応を見て嬉しそう表情をした。
「ただし、リュウたちと一緒の授業もちゃんと受けるんだぞ?日曜学校で得られるのは何も勉強だけじゃないんだし。」
「うんっ、わかってる!リュウとモモに、わからない所を教えてあげるのもたのしーし!」
「そ、そっか。」
「キーアちゃん……本当に頭がいいんですね。」
「ふふ、おかげで私も助けられているくらいです。年長クラスへの参加は週に一度くらいですし……私も見ていますからどうか安心してください。」
感心しているノエルの言葉にシスターは微笑みながら頷いた後説明した。
「ええ、もちろん。」
「よろしくお願いします。」
「フフ……話がまとまったようで何より。それじゃ、日が暮れる前にとっとと支援課に戻ろうか?」
「ああ、そうしよう。マーブル先生。それでは失礼します。」
「どうもお疲れ様でした。」
「センセー、さよーなら!」
「ふふっ、さようなら。気をつけて帰るのですよ。」
その後キーアを連れたロイド達は車が止めてある所まで戻った。
〜マインツ山道〜
「わあ、クルマだぁ!すごくキレイだねー!誰が乗って来たんだろ〜?」
山道に戻り、車を見つけたキーアは表情を輝かしながら車に走って近づき、車の周囲を移動しながら興味深そうな表情で見つめていた。
「あはは……」
「フフ、これは確かに喜んでもらえそうだね。」
キーアの反応を見守りながら近付いたノエルは苦笑し、ワジは静かな笑みを
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