第19話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜西通り〜
「あ…………」
車の窓から見える特務支援課の裏口付近にある2箇所の車庫を見たロイドは声を上げた。そしてロイド達は車から降りて車庫を見つめた。
「ふむ、いい仕上がりだな。」
「課長、これって……」
「もしかしてこの2台の導力車のための?」
「ああ、スロープ化と駐車スペースの増設工事だ。予算は局長が本部から出してくれた。」
明るい表情をして車庫を見つめるロイドとエリィにセルゲイは静かな笑みを浮かべて答え
「へえ……いいですね!あれだけのスペースがあれば整備とかもできそうですし!」
「フフ、導力車が2台も使える生活か。なかなか潤いがありそうだね。」
ノエルは嬉しそう表情をし、ワジは静かな笑みを浮かべ
「はは……キーアが飛び上がって喜びそうだな。」
ロイドも静かな笑みを浮かべていた。すると
「うわ〜っ、なにこれ!?」
「キレイな車……」
リュウとアンリが興奮した様子でロイド達に近づいた。
「やあ、リュウにアンリ。」
「ふふ、また会ったわね。」
「すっげー!こんなクルマ見た事ない!もしかしてコレ、兄ちゃんたちが買ったの!?」
「はは、そんな訳ないって。でも一応、支援課で使えることになったんだ。」
「ホ、ホントですか!?」
「兄ちゃんたち、いつの間にそんな出生したんだよっ!?」
ロイドの話を聞いたアンリとリュウは驚いた。
「いや、別に出世したわけじゃないんだけど……そういえば今日はキーアと一緒じゃないのか?」
「ひょっとしてモモちゃんと一緒かしら?」
「いや、わかんねーけど。日曜学校から一緒に戻ってきたわけじゃねーし。」
「え、そうなのか?」
リュウの話を聞いたロイドは意外そうな表情をした。
「キーアちゃん、マーブル先生に用事があるって残ったんです。ひょっとしたらまだ大聖堂にいるのかも……」
「そうなのか……」
「どうしたのかしら……」
そしてアンリの話を聞いたロイドとエリィは考え込んだ。
「やれやれ。相変わらず過保護だねぇ。」
「よっぽどキーアちゃんが可愛くて仕方ないんですね。」
「ハハ、まるで本当の親子みたいだな。」
「フフ、確かにそうね♪」
ロイド達の様子を見たワジ達はそれぞれ口元に笑みを浮かべて言い
「い、いや〜……そんな事はないと思うけど。」
「え、ええ。保護者として常識の範囲よ。」
4人の言葉を聞いたロイドは苦笑し、エリィは頬を赤らめて言った。
「クク、そんなに心配なら大聖堂に迎えに行ったらどうだ?せっかく足もあることだしな。」
「あ、それもそうですね。」
「ノエルさん、お願いできる
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ