第19話
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クロスベルに来たんだったら良い店を紹介しなくちゃ。」
「ふふっ、さぞかし紹介しがいがありそうですね。」
「なあ、エリィ。一つ聞きたいんだけどいいか?」
「?何かしら?」
「リースさんも”星杯騎士”なのか?」
「ええっ!?どうしてそう思ったの?」
ロイドに尋ねられたエリィは驚いた後尋ね
「ほら……ティオが持っていた写真に写っていたじゃないか、あの人。あの人の隣に写っていた神父の方とハルトマン元議長達を捕まえる際に出会ってさ。その時の神父の方、”星杯騎士”って名乗っていたし。」
「う〜ん、それは私にもわからないわ。”星杯騎士”って七耀教会の中では機密の集団だから例え彼女が”星杯騎士”だろうと関係のない私には名乗らないでしょうし……第一クロスベルはエラルダ大司教の意向で”星杯騎士”は派遣されないから違うと思うわよ?」
「そうか……」
冷や汗をかきながら説明するエリィの話を聞いたロイドは考え込み
「ワジ、どうした?じっと見つめたりして……」
微動だにせずリースが去った方向を見つめているワジに気付いて声をかけた。
「……いや。面白い気配をまとったお姉さんだと思ってね。」
「!?」
「面白い気配……?」
「確かにシスターだけあって清らかな感じはしたけど……」
ワジが呟いた言葉を聞いたエリィは驚き、ロイドは首を傾げ、ノエルは不思議そうな表情で言った。
「いや、どちらかというとタダ者じゃない雰囲気かな。……どうやら誰かさん達は何か知っているみたいだけど。」
「な、何のことかしら?」
そして口元に笑みを浮かべて言うワジに見つめられたエリィは冷や汗をかきながら笑顔で答え
「???」
「……………………まあいいや。そろそろ日が暮れる。早くキーアを迎えに行こう。」
エリィの様子を見たノエルは首を傾げ、ロイドは真剣な表情でエリィを黙って見つめた後気を取り直して提案し
「そ、そうね。(ロイドとワジ君、鋭すぎるわ……)」
ロイドの提案にエリィは疲れた表情で頷いた。
その後ロイド達は大聖堂に向かい、キーアがいると思われる日曜学校の教室に入った…………
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