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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第19話
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「そういえばティオさんは仕事の関係でクロスベルに行くとおっしゃっていましたが、まさか警察に出向とは。それより局長という事は警察局長ですよね?何故クロスベルの警察局長が私の事を……?」

エリィの話に頷いたリースはある事を思い出して不思議そうな表情をし

「フフ、新局長の名前はヴァイスハイト・ツェリンダー局長です。リースさんならこの名前に聞き覚えはあると思いますが。」

「え!どうしてヴァイスさんがこの時代に……!?」

エリィの話を聞いて驚いた。

「何でも生まれ変わってこの時代にいるそうです。」

「そうですか……ヴァイスさんが。フフ、ひょっとすればリセルさんも生まれ変わっていそうですね。」

エリィの説明を聞いたリースは静かな笑みを浮かべて頷いた後、微笑んだ。

「リセルさん……何でも話によれば局長の正妻の方だったそうですけど一体どんな方だったんでしょうね……?………………あら?そう言えばリースさんって…………」

リースの話を聞いたエリィは呟いた後ある事を思い出して不思議そうな表情をし

(……エリィさん。一つ聞きたいことがあります。)

エリィの様子を見たリースはエリィに近づいて小声で話しかけた。

(はい、何でしょうか?)

(私の身分はティオさんやヴァイスさんは明らかにしましたか?)

(い、いえ……)

(そうですか…………なら、一つお願いがありまして……私の身分は他言無用にしていただけませんか?)

(……あ……や、やっぱりそうですよね。その……何か事情があって赴任を?)

(ええ、いずれエリィさんやティオさん達には詳しいことをお話します。クロスベルの状況についてお聞きしたい事もありますし。)

(わ、わかりました。)

「えっと、エリィ?」

小声で会話している2人を見たロイドは不思議そうな表情でエリィを見つめ

「あはは、何でもないの。」

見つめられたエリィは苦笑しながら答えた。

「着任の挨拶があるので私はこれで失礼します。……そういえば皆さんも大聖堂へ用事が?」

「えっと、知り合いの子を迎えにきたんです。多分、日曜学校の教室にいると思うんですけど……」

「そうですか。……それではまた。」

そしてリースロイド達から去って行った。



「何か独特の雰囲気を持ったシスターさんだったな……すごく落ち着いていたけど俺達よりも年上なのか?」

「私の一つ上だったから19歳のはずよ。アルテリアに滞在していた時にたまたま知り合って……ふふ、色々と美味しいお店に連れて行ってくれたわ。」

「美味しいお店、ですか?」

エリィの話を聞いたノエルは不思議そうな表情で尋ねた。

「ええ、ああ見えて食べる事が大好きな人なの。
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