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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第17話
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々覚える事があったわね。」

「やれやれ、こんな所で授業が待っているとはね……」

「さすがに予想していなかったな……」

セルゲイに確認されたロイドは疲れた表情で頷き、エルファティシアは呟き、ワジは溜息を吐き、リィンは苦笑していた。

「……でも、思ったよりも簡単なルールしかないんですね。さっきの暴走車の事件みたいに、外国人への罰則が弱い面ももちろんありますけど…………この先、導力車が増えてきたらこれだけでは対処できなさそうな気がするんですが…………」

「そいつは今後の課題だな。自家用導力車が普及し始めてからまだ10年と経っていない。いずれ、厳密なルールが求められることになるだろう。外国人への罰則などに関してもな。」

「今だと役所に申請すれば簡単に運転免許が交付されるわけですが……たしか試験制度の導入も検討されているんですよね?」

「ああ、そうなった場合も各種講習に実技試験も入ってくるだろう。ま、とりあえず今日のところは基本のルールを叩き込んでおけ。実際の運転は―――ノエルとリィン。お前達にやってもらおう。」

ノエルの疑問に頷いたセルゲイはノエルとリィンに視線を向けて言い

「はい、了解しました!」

「了解しました。」

視線を向けられたノエルは力強く頷き、リィンも頷いた。

「そうか、ノエルは当然、導力車を運転できるんだよな。」

「警備隊車両をあれだけ自在に運転できるくらいだものね。」

「へえ、そうなんだ?」

ロイドとエリィの話を聞いたワジは意外そうな表情でノエルを見つめて尋ね

「あはは……入隊して以来、副司令に叩き込まれたから。それよりリィン君も運転できるんだ?」

尋ねられたノエルは苦笑しながら答えた後リィンに視線を向け

「ああ。メンフィル軍の訓練兵の訓練の中には導力戦車の操縦も訓練の内に入っているからね。多少勝手は違うけど、運転はできると思う。」

視線を向けられたリィンは頷いた。

「よし、それじゃあ早速、お前らに導力車を支給する。外に用意するから付いて来い。」

そしてセルゲイはロイド達から去って行き

「はは……とんだサプライズだな。」

「ええ、課長達も人が悪いわね。」

「これで、市外に出るとき一々バスを待つ必要がなくなったわね。」

「そうですね…………それに自分達が決めた所に止めておけますから街道で何かを探すときにも役に立ちますね。」

セルゲイが去った後ロイドとエリィは苦笑し、エルファティシアとリィンは口元に笑みを浮かべ

「しかし導力車か。僕はあんまり詳しくないけどヴェルヌ社かラインフォルト社のどちらかになるんだっけ?」

ワジはノエルを見つめて尋ね

「うん、自家用導力車といえばその2大メーカー
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