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仮面ライダークロウ
第1話 咬傷
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ら今回の怪我は私が無理やり誘ったせいでこうなったしなんか悪いな〜って」
珍しく従順な事に驚いた…が、なんだかこのまま帰るのもかわいそうになってしまった
「…気に入った、やっぱこのまま帰らずに喫茶店でも寄るか」
「え?」
「奢ってやるよ、なんかそんな気分になった。ついでに山の辺りに置いてきたバイクも取りに行かなきゃだし」
「まじで!よっしゃァ!」
「じゃ、行くぞ」
その時俺は既に身体の中の違和感に気付いていた。まるで自分以外の何かがいるような…


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「結局あの地獄山ってなんなんだろうね」

喫茶店に向かって歩いていると唐突に桃が呟いた

「そんなん知るわけないだろ。専門家ですら頭を抱えてるんだぜ?」
「でもさ、あの周辺で行方不明者とかも出てるって噂だし例の怪物と関係あるかなって」
「は?行方不明者?そんなん初耳だ、そんな危険な場所に俺たち行ってたのか?」
「いやあくまでも噂だよ?でもなんか不気味だなって。私はお前なら守ってくれると思って同行させたんだ」
こういう時だけ調子のいいことを言いやがる。それにしても怪物騒ぎ…不思議な出来事を経験した今となっては本当の話だと思えてきてしまう。一体何が起きてるんだ?

「キャーーッ!」
その疑問は一瞬で吹き飛んでしまった。
「何だ??」
叫び声が聞こえた方を見ると
逃げ惑う人々の間から真っ白い彫刻のような怪物とその前で立ち尽くす女性がいた。
「何…あれ…?」
「俺にもわからんよ…もしかしたら例の怪物かもしれんな」
「○△×□!○△×□!」
怪物が女性に向かって何かを叫んでいるが周りの騒音のせいでうまく聞き取れない。
「助けなきゃ…」
そちらへ向かおうとするが服を引っ張られる。
「何言ってんの??お前まで襲われたらどうする??」
「だからと言って放っておけるか!」
「いいから逃げよう!しょうがないよ!」
「ぐっ……」

その時だった。

『彼女を助けたいか?』
首の傷が疼くと同時に頭の中に何者かの声が響く
『あの女を助けるための力が欲しいか?』
「何言ってんだ!誰だお前は!」
「急にどうしたの!」
「誰かの声が聞こえるんだよ!」
「え?」

『答えろ。人を救うための力が欲しいか?』
「クソ…何だよこれ…映画みてえな展開だ…」
『早くしろ!救えるかもしれない命を見捨てるのか!』

怪物が女の方へ歩み寄るのが見える

「クソ…いいか!ヒーローのお誘いみたいな話をしてるが俺はそんな責任持てるようなやつじゃねえ!ただ自分のやりたいことをする!その力ってのを使って今はあの女を助けても明日は殺人を犯しているかもしれねえ!それでもいいか!」
『力の使い方は人次第だ…』

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