暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
TRICLE STARGAZER
TRSG-JP001《その粛清に正義はあるのか》
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
それぐらい多くの人がこの空間を移動している。

「すごいでしょ。ここ、欲しいものは大体揃ってるんだよ!」

 と、昨日アイシアがやや興奮気味に語っていたのを思い出す。なるほど、ここまで大きければ揃わないはずがない。

『大変長らくお待たせ致しました! それでは、これより最新型デュエルディスク《Type-Forza》の先行体験会を行います!』

 4階のカードショップ、その特設会場で壇上に上がった司会者のマイクを通した宣言に、黄色い歓声がそこらじゅうからあがる。
 結論から言えば、私達は受付に間に合った。間に合ったのだが……。

「なんでですか、風見様!」
「諦めなさい、クレナ。じゃんけんの敗者はクールに去る……ただ、それだけよ」

 だが、余っていた枠は4つ。デュエルディスクが1つ足りなかったのだ。それを受け、蓮が提案したのが……じゃんけん。まあ、蓮以外が負けたら代わりに私が辞退するつもりだったんだけど。言い出した奴が抜けることになるのはよくある光景だから、仕方ないわね。
 ……てか、相変わらず私と蓮の直感スキルが凄い。自画自賛になってしまうが、それぐらいの精度なのだ。現に、これがなかったら誰一人としてこの大会に参加できなかっただろう。

「それじゃ、俺は適当にうろついてるから。また後でね」
「ん、りょーかい」

 そう言って、蓮は会場から去っていった……。

「アイシア、体験会って結局何するの?」
「ん? ただのデュエル大会だよ?」
「ですよねー」

 うん、そんな予感はしてた。ここにいるのは私達含めて64人。2の6乗ということは、つまりトーナメントがそのまま行える人数ということだ。

『それでは、トーナメント第一回戦の組み合わせを発表します!』

 司会が言うと同時に、デュエルディスクの中心に埋め込まれたコアから、ソリッドビジョンが浮かび上がってきた。

『三回戦までは、デュエルディスクに映し出されたグループ内でデュエルをしてもらいます。各グループ8人、その中の頂点になった者だけが決勝トーナメントに進むことができます!』

「Fだって。みんなは?」
「私はCですね」
「あ、私Aだよ」
「Hです」

 私、ゆみな、アイシア、クレナの順。うん、被りは無しみたいね。

「それじゃ、解散。決勝で会いましょう!」

 私の言葉を最後に、みんなが人混みに紛れていく。さて、私も……

「すみません、C組の方ですよね?」

 ……私の方も、始めるとしますか!


 ― ― ― ― ― ― ― ―


「「デュエル!」」


―――― Turn.0 Are you ready? ――――

1st/Shion Yukikaze
◇LP/4000 HAND/
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ