自分の流儀を貫いて
11話:自分で建てる、だめなフラグ
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、ここにはある場合が多い。店主の愛が感じられる。本当に好きなんだなぁ。一応言っておくが、この店は別に、恋愛ゲー専門という訳ではない。普通のもある。恋愛ゲーよりは少ないけど。
「早く帰って、インストールしよう。楽しみだなぁ、新ヒロイン」
ウキウキと、小躍りしながら夜の町を歩く。ミットチルダは他の世界と比べるとかなり発展している。やっぱり、第一管理世界の名は伊達じゃないね。俺は、ミットチルダの町、それも夜の町を歩くのがかなり好きだ。店に来た帰りは必ずと言って良いほど、歩いている。夜景がきれいだからだ。ただ、今日は管理局のパトカーを多く見かける。何か事件だろうか?赤いランプが町を照らしていた。
「指名手配の犯罪者でも見つけたのか? 物騒だなぁ……あれ?」
俺の進行方向には、管理局のパトカーが複数台停止していた。まるで、バリケードを築くように。
「うわ、通行止めかな? ここらで、転移するか」
その時、俺の周りをたくさんの光が明るく照らした。なんだ、なんだ? 眩しいぞ!
「フッケバイン構成員、ダレン・フォスターを確認!」
「区画を封鎖、市民と市街の被害防止を最優先にしろ!」
気がつくと俺の周りには、たくさんの武装した管理局員と、管理局のパトカーがあった。完全に囲まれている。え、何で!?
「管理局特務六課です。ダレン・フォスター、あなたを殺人、公務執行妨害等の容疑で拘束します。大人しく投降しなさい!」
目の前でそう叫ぶのは、長髪のオレンジ髪。特務六課ということは、ティアナ・ランスター執務官か! すげー、美人!
俺の今の状態はあまり良くない。両の手に袋に入れた“ビッグブレイカーズ! デリカシー”を持っている。これは傷つけたくはない。
(やばいな……それ以前にどうして俺がここにいるのがわかった!?)
俺は知るよしもない。ミットチルダに転移する前の俺の発言から、八神はやて司令によって、ミットチルダの地上部隊とミットチルダにいる特務六課に応援要請がかかっていたことを。もちろん、俺を捕まえるためである。
つまり、俺は自分で逮捕フラグを建てていた。
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