第六話 婚姻政策その十三
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「後にくる」
「そうです、過労は禁物です」
「あらゆる病の素です」
「ですからお休み下さい」
「我等もいますので」
「そうだな、では休みを多くしよう」
側近達に従うことにした、そして。
そのうえでだ、大公は側近達にこうも言った。
「私が休む間はだ」
「我等がですね」
「勤める」
「それで」
「そしてだ、マリア、セーラにだ」
大公はここで彼女達の名前を出した。
「マリー様にもお話しろ」
「お三方にもですか」
「あの方々にもですか」
「国政に参加して頂く」
「これまで以上に」
「マイラ様にもだ」
彼女の名前も出した。
「より政治に関わっていい頃だ」
「どの方もですね」
「それだけのお歳になった」
「だからですね」
「あの方々も」
「政治に携わってもらおう、特にマリー様だ」
大公が第一とするのは先王の第二王女にして王の姉である彼女だった。
「あの方は特に立派な方だ」
「はい、確かに」
「あの方は立派な方です」
「ご気質もご資質もです」
「共に備えられています」
「だからだ、後は優れた者達をお傍に置いてだ」
そのうえでというのだ。
「国政に携わってもらおう」
「ではお傍につく者達は」
「どういった方々にしますか」
「マリー様を支えるのは」
「一体」
「既に選んでいる」
これが大公の返事だった。
「その者達はな」
「ではその方々をですか」
「今すぐにですか」
「マリー様のお傍に置き」
「助けとされますか」
「あの者達なら大丈夫だ」
こうまでだ、大公は言った。
「だからだ」
「とりわけマリー様をですね」
「重く用いられ」
「そして政治を行っていきますか」
「これからは」
「そうしていこう」
こう側近達に言った。
「わかったな」
「わかりました」
「ではその様にしていきましょう」
「これからは」
「そしてその方々は」
側近の一人は大公にさらに問うた。
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