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IS アンリミテッド・ストラトス
承認x資格=宣告
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「ったく我慢せずにケガをしているんだったら素直に言え!」

「・・・・了解 」

「本当にわかっているのか?」

 大きなため息をついて千冬は隣に立っている大柄な男を見上げる。瀧 洸陽、現在十六歳高校一年生身長は182cm体重はやや筋肉質な体形から察するに75キロは優に超えているだろう。顔立ちは悪くなく-むしろいい-どこか日本人離れしたルックスだ。人当たりがよさそうにニコニコしているが実際腹の底は全く見えないと千冬はおもった。
 
 さらに驚くべきだったのがISに乗れることが判明してから篠ノ之 束に誘拐されたとされた空白の時間-日本政府は表向きは保護していると後悔していたが-実は行方不明、一週間前にひょっこりとIS学園前に現れ手厚く保護。

 一時は軽くパニックが起こったが無事に入学手続き、模擬戦を終えある程度の自由を与え学園最寄りのホテルにて軟禁していたが入学式当日いないことが判明しまたもパニック、エレベーター内で痛さのあまり悶絶している所を捕えられ少々遅れたが無事登校、そして今に至る。

 ケガの原因は模擬戦での無理なIS操縦、荒業を力任せに操作しかのブリュンヒルデこと織斑 千冬の喉元にまで迫ったが奇しくもあと少し届かず、所々見られる擦り傷、打撲は十分に治療してもらったらしいが・・・・

「まさか、折れているとは思ってもいなくてね」

 HAHAHAとアメリカンな感じで上機嫌に笑う洸陽を千冬はジト目で一瞥するとやはり痛そうにわき腹を抑えていた。

「そいえばちーちゃん、次はいつデートしてくれるのかな?」

「せめて千冬さんだ、いいかみんなの前では絶対織斑先生だぞ、そして試合のことをわざわざデートと言うなここはほぼ女子高だ、誰かにこの会話を聞かれてみろ」

 全くめんどくさいと吐き捨てる千冬をよそに洸陽はにやりと笑う。

「男女が約束して日時と時間を決めて会うことをデートと言わずなんといえばいい・・・・・っのかな?」

「ちっ」

 千冬は右手に持っていた出席簿(鈍器)を右側にいる洸陽めがけて振り抜く、ケガをしていない側を狙ったのは優しさだろうか、それとももう片方も折ってやるぞという威嚇だろうか、ともかく

「理不尽な指導は受けない主義でね?」

 その出席簿を振り抜く前に、何事もなかったかのように千冬の右手をつかんで攻撃を制するところ、洸陽が何か違うと思わせるのには十分だろう。

「そんなに俺と手をつなぎたいのかな?」

「ばかいえ、これが手をつないでいるように見えるか?見えたとしても繋いでるではなく掴まれている、だ。
 全く、お前と接しているとペースが乱れる。」

─まぁ、悪い気はしないがな

 軽く手を振り払い洸陽が手を放すと千冬は僅かに口角を上げてほほ笑
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