承認x資格=宣告
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
「とりあえず、話を進めましょう。候補者は三人。それでいいですか?」
真耶が、その空気を何とかしようと、場を仕切り始める。
「さて、どうやって決めよう」
「実力が認められたらいいんだろう? 戦ってみたらどうだ?」
─貴女、今スッゴイ楽しそうな顔していたな!?
「いいでしょう、言われっぱなしっていうのも気に食いません。決闘ですわ!」
「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」
しかし、乗せられやすい二人は簡単にその意見に乗っかってしまい洸陽はもう多数決で負けたねと観念して現状を受け入れた。
「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い───いえ、奴隷にしますわよ」
「へぇ、じゃあ俺が勝ったら君は俺のものになるのかな?」
「・・・・・っ」
威圧的な雰囲気を相変わらず漂わせている洸陽にセシリアは何も言い返さない、顔が赤いのは怒りから来るものだろうか、それとも羞恥の感情から来るものだろうか?
ここで反論しても口で言い負かされると判断したセシリアは押し黙った。
「ハンデはどのくらいつける?」
急に元気になるイギリス代表候補生
「あら、早速お願いかしら?」
「いやー、俺がどのくらいハンデをつけたらいいのかなーと」
周りの生徒は苦笑いというよりも明らかに見下した笑いが教室に充満する。
「お、織斑くん、それ本気で言ってるの?」
周りの生徒も苦笑いを浮かべる。
「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?」
─確かに彼女たちの言っていることは正しい、男と女が戦争したらすぐに負けることも認める、ただ、俺が一対一で敗北が前提にされていることが気に食わない。
セシリアが得意げに何かを言っている、すでに洸陽の耳には届いていなかったが・・・
「セシリア・オルコット」
「な、なんですの?」
相変わらず、周囲の雰囲気が変わらないのを確認すると洸陽は感情のすべてを押し出し、教室の空気を支配した。
「なめているのかい?」
流石に、まずいとほかの生徒も感じたようで洸陽の気迫の前に笑いは消え、皆洸陽を直視できずに下を向いて静まる。
「いえ、起動時間を考慮しての、ハンデ「それとも、すごくなめているのかい?」
一瞬にして場が凍り付く、セシリアは息をするのも忘れ、ただ洸陽の目の奥にある何かを見つめていた。
「瀧。」
千冬の制止などにも全く耳を貸さずに洸陽はさらに続ける。
「君たちが言っていることは決して間違っていない、むしろ正しい、けれどセシリアそんなに俺のことを甘く見ていると「瀧!!」
クラスメイトはのちに語る、洸陽と千冬がまるで龍と白虎
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ