承認x資格=宣告
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千冬の発言を聞き、教科書と睨めっこしていた洸陽はパッと頭を上げた。
「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席・・・・・・まあ、クラス長だな。ちなみに、クラス対抗戦は入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」
つまりはデータ収集係。
─要するにめんどくさいってことか♪ならば先手を打たないと。
「はい、織斑君を推薦します。」
─生贄になってくれよ
わざと一言一言ゆっくりと話し腹から声を出すことでより低い声を、通常ならこの態度で意見を通すと周りは有無を言わないのだが・・・・
「私は瀧君を推薦します。」
-やっぱり瀧君のほうが頼りがいありそう、お兄ちゃんって感じだしね
─でも織斑君は千冬さんの弟だよ?
─私は瀧君のほうが好みだな〜
─なるほど、興奮した人たちには聞かないようだ
「では、候補者は織斑一夏……他にはいないか? 自薦他薦は問わないぞ」
「待ってください! 納得がいきませんわ!」
ガタンと勢いよく立ち上がる金髪女子。
「そのような選出は認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
このとき誰もが思った、じゃあ自薦しろよ!と
ただそれができなかったのは彼女の高すぎるプライドのせいだろう。
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります! わたしくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
クラス全体にケンカを売るセシリアさすがの千冬も眉を顰め不機嫌であるようだ。
「いいですか!? クラス代表は実力トップがなるべき、そして、それはわたくしですわ!」
そんな空気も察せずにセシリアの演説は止まらない。
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛・・・・・で」
─うるさい
何人かは気づいたであろう異様な雰囲気、戦闘経験のあるセシリアはこの空気を知っていた。
恐怖そのものそして今まで味わった中で一番恐ろしいもの。
目は口ほどのものをいう、洸陽から発せられた威圧感でセシリアは少し口を閉じたがここで止めてしまったら格好がつかないことに気づいてさらにつづけた。
そこで一夏が怒って立ち上がりそれはめんどくさい口論になってしまう。
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