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承認x資格=宣告
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んだ。

「瀧、お前には少々大変な環境に置かれるが私もできる限りサポートする、だから・・その、頑張れよ。」

「その代わりと言ってなんだが・・・でしょ?」

 すべてを見透かしたかのように笑っているのを千冬は確認すると

「弟を、一夏を頼む。仲良くしろとまではいわない、ただ男同士困っていることがあったら手を貸してやってくれないか?姉としてのお願いだ」

 頭を深々と下げ洸陽に懇願する。

「頭を上げなよちーちゃん、もちろんそのつもりだから・・・ 」

「・・・そうか、では頼んだぞ」

─貴女みたいに興味がわいたらね・・・・

 洸陽はそんな感情を千冬に気づかれることはなく快諾した。

 そんな心情も知らず千冬は少し満足そうな顔をして前を向いた。

 2

 ガタン、とずっこけたような音が響き渡り千冬はハァ、と大きくため息をつき洸陽は頭の上に?を思い浮かべ教室の前に立っていた。

「少しここで待っていてくれ、私が入ってこいと言ってから入ってくるんだぞ?」

 オッケーとウィンクしたのを確認すると千冬はツカツカと教室へ入っていく。

 三拍ほど置いたところでwカップで決勝ゴールを決めたとばかりの雄たけびや変態?まがい発言、もはや何を言っても聞かない獣のような雄たけびに洸陽は苦笑いを浮かべた。

 ようやく静まると千冬から入ってこいと命令が飛んでくる

 いささか理解しにくい状況、異様な雰囲気に若干引き気味に洸陽は思い切って教室に入っていった。

 目の前は、女一色。
 
 洸陽はとっさに朱に交われば赤くなるという言葉を思い出し、俺は絶対交わらないぞ、と謎の自己暗示をかけてみんなの前へ移動する。

「そして、遅くなったがもう一人クラスメイトを紹介する。」

 さっさと言えとばかりに視線を飛ばしてくる千冬をよそに洸陽はどこか浮足立っていた。

─想像以上にいい匂いだ、香水臭くも無く、かといって強烈な甘いにおいがするわけではない、まさに魔境・・・・!これは思った以上に・・・・っとちーちゃんそんな鈍器を振り回そうとするのは止めようか


「え〜瀧 洸陽、っす。好きなことは体を動かすこと、まぁスポーツとか武術とか。好きな食べ物は肉、・・・・以上、ほかに聞きたいことがあったら質問受け付けます」


 二拍間を置きちらりと千冬を見るとなんてことをしやがるんだという目で見上げる。それまで静寂だった教室は一瞬にして甲高い声が響き、共鳴し、干渉しあった、とのこと枷が外れた女子を鎮めるにはおよそ三分ほどかかったそうだ。


 一先ず落ち着いて昼休み、一夏と正反対にオープンな自己紹介をした洸陽はすべての休み時間質問攻めをされた、ようやくしたいことができたのは昼休みの少し前だった。

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