百五 白の双璧
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
君麻呂の足元の岩場が大きく盛り上がる。微塵も動揺せずに飛び退いた彼は、岩を迫り上げた張本人を冷静に見上げた。
先ほど脊柱の鞭で弾いたギタイが額に青筋を立てて、岩壁の上から見下ろしている。
「やってくれるでありんすね〜…」
無表情でこちらを見据える君麻呂を、ギタイはじとりと眺めた。
脊柱で吹き飛ばされた事がそれほど不快だったのか、それとも館を襲撃した際に傷を負わせられた事を根に持っているのか。
どちらにせよ、彼の眼にはもはや君麻呂しか映っていない。何時の間にか現れていたナルトの存在にすらギタイは気づいていなかった。
「あんたの骨はどんだけ硬い物に耐えられるでありんすか?」
ナルトとの間を裂くように立ちはだかる岩壁とギタイを仰ぎ見ながら、君麻呂は鞭を眼前に掲げた。
「―――万物に」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ