プロローグ
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の緊張感は存在する。
今までの武術専門だった俺は、サッカー、テニス、野球、等々様々な面白いことが見つかって非常に充実した毎日を送っている。
自由なこの学校だからこそ─そもそもここに入ったことで人生は大きく変わるのだが─オールマイティな経験を積み上げることが出来たのだ。
そして、最大の転機が訪れる。
俺が中学校2年生の時の話だ。
「…篠ノ之、箒、です。よろしくお願いします」
第一印象は『大和撫子』、一文字で表すのなら『和』そんなひとつしたの少女との出会いが何かを変えた。
見た感じ、人付き合いが苦手で集団から孤立する傾向があった。余り対人関係は得意ではないのかもしれない。
そう思って俺の滅茶苦茶余計なお節介で─この学校ではちゃんとした人間関係を築いてきたので─少しずつ周囲に溶け込むようになり、友人と買い物に行くようにまでなった。
何かと暴力的な態度を取ることが多かったが(俺が主に原因で)、それを自分の悪い癖であると自覚するようになり、次第にその傾向も薄れてきているようにも思える。
姉である束がISを発明して以来、家族はバラバラになっている状態らしい。。小学4年生の時から政府の重要人物保護プログラムにより日本各地を転々とさせられていてこの学校で8度目の転校とのこと。後に(もっとも保護(監視)が必要な)束が失踪してからは執拗な監視と聴取を繰り返されており、心身共に負担を受け続けてきた。
そこで政府の優しい方がメンタルケアのため日本一警備が厳重でルールが特殊かつ長期滞在を兼ね合い、IS学園に反強制的に入れさせるための処置らしい。
いい判断なのかどうかはわからないけれど、本人としては納得がいっているそうだ。
そうした過酷な生活の影響からか、カッとなって暴力的行動に出易く、力に溺れて自分や周りを見失うといったこともあり本人も気にしている。
不思議と彼女とは共通点が多く─力に溺れるとか─、本職も同じで話してみると気が合った。
終いには、本当の妹のように思ってしまったほどに。
─その結果の余計なお節介で怪我をすることが多かった。─
一番の変化は彼女自身のことで、比較すると怒られるのだが、姉が天災であるように彼女もそんなに頭は悪くない。寧ろいい方だ、女子必修のIS関連の学問を学ぶことによって認識も変化し、今では関係も良好だとのこと。
似すぎていた彼女の変わりように、俺は羨ましく思う反面、とても嬉しかった。
4
「やはり先輩は女性に凄く人気があるな!」
アパートから出る前日、段ボール積み重なった部屋で箒と談笑していた。
「それならお前だってスッゲェ人気じゃねえか、ほらこの間のやつ、瀬戸山だっけ?」
いやいや、私には心に決
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