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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP006《ようこそ、幻想の物語へ。》
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に入学します」
「だろうね」

 この言葉には私が即答。

「……と、言いますと……?」
「だって、原作に介入しやすくなるじゃない。あわよくば、自分が主人公になろうとしてる奴も多いはずよ?」
「……ああ、なるほど。そういうことだったんですね」

 どうやら、この点に関してクレナ側は把握していなかったらしい。

「……沙耶姉」
「ん?」

 クレナの話をさえぎらないように、小声で蓮が話しかけてきた。

「この世界さ、もろにGXと同じじゃない?」
「そうみたいね。どうせ、そのうちミサワ系転生者とかも出てくると思うわよ」
「……三沢(エアーマン)系?」
「そっちじゃなくて、地獄のミサワ系。「うわー介入したくないのに介入しちゃったわー」的なあれよ」
「……あー、いるいる」

「―――界に転生した人は、総じて運に異常ともいえる補正がかかっています。これはアイシア様も例外ではありません」
「え、私も?」
「……アイシア様、自覚なかったのですか?」
「え? あ……うん……」

 ないのかよ。……と思っていたら、クレナが私に目をやった……なるほど、そういうことね。

「……アイシアも自覚がなかったんじゃなくて、この世界の生き物が誰もかも運がいいんでしょう。それはつまり、外の世界から来た私達にとっては必然的に不利……そういうことでしょ?」
「はい、その通りです。事前に渡したそれによって、多少は運に補正を掛けていますが……」
「……とどかないのね」
「申し訳ありません……」

 御都合主義(マテリアル・トランサー)補正を掛けても、私達の幸運度には限度があった……自分で考えて悲しくなってきたわ。
 あるいは、そもそも幸運度そのものが運命に反するものだから、台本(うんめい)を司る舞台装置にはそれ関連が総じて苦手なのかも。……うん、私はそう考えましょう。こっちの方がいい。

「さて、私から話すべきことは以上です。質問がなければ、DEMとの通信を終了し、第1正常モードから第2正常モードへと移行します」
「通信してたの!?」

 ああ、だから機械的な表情になってたのか……。

「……じゃあ、最後に質問」
「はい、天河様」
「今は原作……"ELYSION"で言うとどの辺になってるの?」

 ここを一番聞いておきたかった。

「そうですね……今は"ELYSION"の第1話が終わった頃だと思います。今テレビをつければ、それに関連したニュースを見られると思いますよ」

 それを聞き、アイシアが即座にテレビのリモコンをとって電源を入れた。

『……て、今年の受験生はどのような傾向がありますか?』
『そうですね……今年は、自分のデッキに愛されたデュエリストが例年に比べて比較的多く感じました
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