暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP006《ようこそ、幻想の物語へ。》
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俺の勝ちだ、ゆみな! 《禁じられた―――」
「やっぱり、そのカードでしたね」

 Yumina LP/ 200÷2= 100

 俺の発動宣言は、しかしゆみなの言葉に遮られる。俺の手元に出かかっていた銀の槍が、時を止められ色を失っていた……!

「《神の宣告》です!」

 俺は悟った。ここまでか、と。
 海魔がその両腕から想像を絶する大津波を作り出す。抵抗することも許されぬまま、俺の場は激流によって荒らされていった。
 ……それはまるで、俺達が殺人料理の前には無力でしかないということを証明するかのように………。

「……ターンエンド」

 ……てか、あのタイミングで神宣引くってどういうことだよ……。


―――― Turn.8 End Phase ――――

1st/Yumina Orihime
◇LP/ 100 HAND/0
◇《イビリチュア・ソウルオーガ》ATK/1400
◇set card/mo-0,ma-0

2nd/Ren Kazami
◇LP/2200 HAND/0
◇set card/mo-0,ma-0


「私のターン、ドロー」


Turn.9 Player/Yumina Orihime
 1st/Yumina Orihime
  LP/ 100 HAND/0→1
 2nd/Ren Kazami
  LP/2200 HAND/0


「……《月の書》を発動。《イビリチュア・ソウルオーガ》を選択、裏守備にします」

 ゆみなの手に、装飾の施された蒼い本が呼び出される。魔導書から淡い光が発せられ、魔物を包み込む。

「そして、反転召喚!」

 蒼光を取り込み、魔物は再び咆哮をあげた。さっきとは比べ物にならない程の威圧感に、思わず後ずさってしまう。

「《月の書》によって《リチュアに伝わりし禁断の呪術》による拘束は解かれ、《イビリチュア・ソウルオーガ》の攻撃力は本来のものに戻ります」

 イビリチュア・ソウルオーガ
 ☆8 ATK/1400→2800

「……はは」

 乾いた笑い声が、ふと零れ出る。

「やっぱり、ゆみなは強いね」
「そう、でしょうか……」
「強いよ。俺や沙耶姉とゆみなの遊戯王は本質が違ってるからさ」

 俺の言葉に、ゆみなが首をかしげた。

「本質……ですか?」
「うん、本質。ゆみなのデュエルは、この世界でもきっと通用する」

 勝つことの延長線として、そのデュエルを楽しむ。デュエルを楽しみ、その延長として勝利する。
 前者が俺達で、後者はゆみな。遊戯王世界の登場人物も、きっと後者。結果が変わらないだけで、その本質は根本から違っている。
 もし前者と後者が対峙すれば、後者に軍配はほぼ確実に上が
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