即答
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の子の両親が、お子さんの授業参観で赤ちゃんの面倒を見ることができないらしく、今日一日預かってほしいんだとか。
なのでちょうど暇だった俺とレオン、そしてラウルが引き受けたんだけど、レオンがいきなり高すぎる高い高いをしているせいで俺とラウルは大慌てである。
「ほいっと」
「な・・・ナイスキャッチ・・・」
「つ・・・疲れる・・・」
空から振ってきた赤ちゃんを何事もなかったかのようにキャッチするレオン。彼の脇でラウルと俺は崩れ落ちそうになっている。
「キャッ!!キャッ!!」
「見ろ二人とも、超喜んでるよ」
「よ・・・よかったね・・・」
「うん・・・喜んでるならいいんだ・・・」
自分が命の危険に晒されていたことなど知りもしない赤ん坊は笑顔で大はしゃぎの様子。レオンが得意気に赤ちゃんの顔をこちらに向けるけど、正直なんて言えばいいのかわからない。
「よし、もう一回行くか」
「待てレオン!!」
「もういいから!!そこでやめておこう!!」
またしても赤ちゃんを投げようとしたレオンを大急ぎで止める。これ以上は高い高いじゃなくて他界他界になっちゃうから。いくらレオンでも毎度毎度成功するとは限らないから。
「シェリアがいないとレオンの相手が大変だよ・・・」
「俺も向こうについていけばよかったなぁ・・・」
赤ちゃんと楽しそうに遊んでいるレオンを見つつ、ため息を漏らすラウルと俺。しかし、引き受けたからにはちゃんとこなさないとと思い、レオンと赤ちゃんの元へと駆けていった。
ウェンディside
「先生、二人とも違い仕事してるみたいでダメでした」
ギルドに通信用魔水晶で連絡を取った私たち。それに出たのはオババ様だったんだけど、二人ともギルドの外で受けた依頼をやっているらしくて、こちらに呼び出すことはできませんでした。
「そうか、なら仕方ないな」
残念そうに眉を潜める校長先生を見て申し訳ない気持ちになってくる。でも、過ぎたことを気にしても仕方ないよね。
「大丈夫です!!二人の分も私たちが頑張りますから!!」
「うん!!大船に乗ったつもりでドンッと任せなよ!!」
シェリアと視線を交わらせ小さくうなずきます。私たちはみんなの憧れなんだから、これくらいできないとね。
「ありがとう。よろしく頼むよ」
「はい!!」
「うん!!」
元気に返事をして気合いを入れます。そして私たちは、みんなにお話をする室内闘技場の視察に向かいました。
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