即答
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「うん」
即答でした。
だってあの姿を見たら彼女としては不安になっちゃいますよ。二人は互いをライバルと考えているみたいだから大丈夫だと思うけど、周りから見ると付き合い始めのカップルにしか見えないよぉ・・・
「あんたたち・・・心配しすぎじゃない?」
「シリルとレオンなら大丈夫だよ〜」
私たちの会話を聞いていたシャルルとセシリーがそう言います。でもこの気持ちはわかる人にしかわからないよ、シャルルもハッピーがセシリーと歩いてたら嫉妬するんじゃない?
「しないわよ」
「ウソばっかり」
「「??」」
シャルルは意地っ張りなところがあるから、いざそういう場面にならないと本当の自分に気付けないんだよ。ハッピーがシャルルにベタ惚れだから大丈夫なんだろうけど。
「あ!!着いたよウェンディ!!」
そんな話をしているうちに、私たちは今日の依頼である講師を行うための魔法学校へと着きました。
「わぁ!!おっきいね!!」
「なかなか立派じゃない」
「ピカピカだ〜!!」
真っ白でギルドよりもずっと大きな建物。その横には魔法の実技を行うグラウンドもあって、初めて見た私たちはびっくりしちゃいました。
「じゃあ校長先生に挨拶に行かないとね」
「あ、うん!!」
建物に見入っている私たちを置いてどんどん先に行こうとしているシェリア。それに気づいた私たちは置いていかれないようにとすぐさま彼女の後を追いかけていきました。
「中も大きいねぇ」
「へへっ、そうでしょ?」
「なんであんたが得意気なのよ」
「いいじゃん別に〜」
中に入るとまたしても驚いてしまいます。長い通路にたくさんある教室。初めて見るものばかりの光景に思わずため息が漏れていました。
「ウェンディ!!シャルル!!セシリー!!早く早く!!」
目新しいものばかりで探索したい気持ちになっていると、またしてもシェリアが先をいっており、慌ててついていきます。
彼女が待っている場所に追い付くと、その扉を見て首を傾げました。
さっきまでの扉よりも重厚感のある扉。それも、入口が複数あったそれとは違い、ここは一つしか扉がありません。
「失礼しま〜す!!」
ノックをしてすぐに中へと入っていくシェリア。言葉とは裏腹に全然失礼している感じじゃないのは、私の気のせいじゃないはず。
「オオッ!?シェリア!?」
間髪開けずに開かれた扉の先にいる人物を見て持っていた雑誌を机の引き出しにしまう校長先生。今のって週刊ソーサラーだよね?なんでそんなに慌ててたのかな?
「また先生サボってたの?」
「き・・・休憩だよ」
「ふ〜ん」
どうやら勤務中に仕事以外のことをしてた
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