暁 〜小説投稿サイト〜
本気で挑むダンジョン攻略記
Chapter U:Xenogenesis
第07話:abnormality
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ィンたちを追いつつアイズが大男が戦っていたところへ目を向けると、あの大きな大剣は忽然と姿を消していた。
 皆は魔剣と言っていたから、もしかしたら砕けてしまったのだろうか。それとも腐食液で溶けたのだろうか。
 数々の不自然を頭の中で考えながら、アイズはフィンたちを追って50階層を後にした。


 ???


「…行ったか」

 アイズたちが姿を消した後、岩陰から姿を現したラインハルト。SS服は傷一つついていないが、ローブは腐食液でドロドロに溶けてしまい、ラインハルトの顔を隠すものは無い状態だ。
 ラインハルトの右手に握られているのは、鮮やかな色をした極彩色の魔石だ。アイズが女体型と拮抗した一瞬で女体型から素手で抜き取ったものである。
 それをラインハルトはSS服のポケットにしまうと、50階層のとある一点を一瞥し、悠々とリザ達が待つ高台の方へ歩いていった。


 ???


「はは、何だいあのバケモノは...」

 そして、先程ラインハルトが一瞥した視線の先で、赤毛の女が冷や汗を流してラインハルトの方を見ていた。

「最後、私の事も気づいてやがった...その上で見逃しやがった...」

 ラインハルトの視線に晒された時に奔った、心臓を鷲掴みにされたかのような圧迫感。
 圧倒的な強さ。腐食液が素で効かない相手。確実に自分たちの計画で先程の冒険者達よりも強大な敵になる。
 久しく感じていなかった恐怖を感じた赤毛の女は、暫くその場でじっとした後、ダンジョンの奥へと消えていった。



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