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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP005《一撃必殺は思うようにいかない》
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 しかし、それは思いの外あっさりと。嵌め込まれた儀水鏡に突き刺さった一撃は、それを中核とする魔物への致命傷へとなり得た。禍々しい声をあげながら、その巨体は崩れ落ちていった。
 ……一矢報いるという言葉があるが、これはいくらなんでも報いすぎだろう。

「……うん。ターンエンドで」


―――― Turn.4 End Phase ――――

1st/Yumina Orihime
◇LP/ 200 HAND/0
◇《イビリチュア・ソウルオーガ》DEF/2800
◇set card/mo-0,ma-0

2nd/Ren Kazami
◇LP/4000 HAND/0
◇《ドラグニティ−アキュリス》ATK/1000
◇set card/mo-0,ma-0


「……風見君」
「うん、わかってる」

 互いに手札を使いきり、引いたそのカードで行動が決まるというこの状況。
 
「久々だよね、この感じ」
「はい。本当に、久しぶりです……!」

 カード1枚で均衡が崩れ去るこの不安定な膠着状態。故に、カードをドローするターンプレイヤーが優勢であり。しかし、崩すカードが引けなければ一転して劣勢に陥る。

「さあ、ゆみなの番だ……!」
「はい! 私のターン、ドロー……!!」

 本当に、これだから遊戯王は……!


Turn.5 Player/Yumina Orihime
 1st/Yumina Orihime
  LP/ 200 HAND/0→1
 2nd/Ren Kazami
  LP/4000 HAND/0


「……!」

 引いたカードを確認するや、ゆみなは……

「《イビリチュア・ソウルオーガ》を攻撃表示に変更します」

 イビリチュア・ソウルオーガ
 ☆8 DEF→ATK/1400

 ……え?

「バトルフェイズ! 《イビリチュア・ソウルオーガ》で《ドラグニティ−アキュリス》を攻撃!」

 眼前の海魔が、咆哮をあげ輝きを放つ。

海王水嶺弾(アクアメイル・シュトレイム)!!」

 そして、その両手から水で出来た竜巻が放たれ、小さな竜へと叩きつけられた。禁術による大幅なパワーダウンこそあったものの、それでもなお幼き竜を狩るには十分すぎる威力だった。

「くっ……」

 Ren LP/4000− 400=3600

「カードを1枚伏せ、ターン終了です!」

 さっきの防御態勢から一転して、この攻撃的な布陣。わざとらしいまでに誘ってるよね、これ。


―――― Turn.5 End Phase ――――

1st/Yumina Orihime
◇LP/ 200 HAND/0
◇《イビリチュア・ソウルオーガ》ATK/1
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