暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP005《一撃必殺は思うようにいかない》
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で、エリュシオンさんが再び俺達に問いかけた。
「なんで攻撃力が3200なのに守備表示なの!?」
「「……あー」」
確かに、《イビリチュア・ジールギガス》の攻撃力は3200。このモンスターは、基本的に守備表示よりも攻撃表示のほうが相手への壁として牽制することが出来る。
……基本的、ならば。つまり、この状況はその基本的に当てはまっていないわけで。
「相手のデッキが【ドラグニティ】だから……ですね。風見君の【ドラグニティ】は、基本的に手札1枚から強力なシンクロモンスターを断続的に出していくデッキです」
「うん……ああっ!!」
気付いたみたい。そういえば、みんなの目の前で超火力の
直撃
(
ダイレクトアタック
)
を見せびらかしてたっけ……。
「《ドラグニティナイト−ヴァジュランダ》……」
「そう。自身に装備されたカードを墓地に送り、攻撃力を倍にするモンスターです。その打点は3800、攻撃表示の"ジールギガス"を攻撃されたときの戦闘ダメージは600……私のライフが残り200なので、そのまま私の負けになります」
つまりは、そういうこと。
勝利条件は、相手のライフポイントを0にすること。如何に自分が劣勢でも、相手のライフポイントを0にしてしまえば勝ち。それは逆に、いくら優勢でも少し戦闘ダメージを受けただけで負けてしまう……なんて状況があるということ。
今回でいえば、ゆみなの状況がまさにそれ。3200という高打点を擁する《イビリチュア・ジールギガス》と強力な除去能力をもつ《イビリチュア・ソウルオーガ》。それが並んでおきながら、ゆみなのライフはたったの200。打点負けがそのまま敗北に直結してしまうが故に、守備力0であっても守備表示にせざるを得ないってわけだ。
「じゃあ、俺のターンに入っていい?」
「あ、はい!」
「よし。それじゃ、ドロー!」
Turn.4 Player/Ren Kazami
1st/Yumina Orihime
LP/ 200 HAND/0
2nd/Ren Kazami
LP/4000 HAND/0→1
おお、ここでこれが来るのか。
「……まあ、そんな都合よく引けるわけないよね。《ドラグニティ−アキュリス》、召喚!」
俺の場に現れたのは、真紅の鎧に身を包んだ小さな騎竜。お世辞にもアタッカーとは言えないが、それに見合っただけの優秀な効果を持っている。
ドラグニティ−アキュリス
☆2T ATK/1000
「バトルフェイズ! 《ドラグニティ−アキュリス》で《イビリチュア−ジールギガス》を攻撃!」
腕を交差し守りの姿勢に入っている巨大な悪魔に、真紅の幼竜が果敢にも突撃する。
「
疾風紅矢
(
スカーレット・ニードル
)
!」
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