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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP005《一撃必殺は思うようにいかない》
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00 HAND/5
◇set card/mo-0,ma-0
「今の私にデュエルを挑んだ意味、わかってますよね……?」
「当然。俺が勝ったら、今日の晩御飯は俺に作らせてもらうよ!」
エリュシオン宅内のベランダで幕を開けた、私達の命運を握る戦い。ここで蓮が勝たなければ、私達に未来はない……!
「……沙耶ちゃん、ゆみなちゃんは?」
と、台所からアッシュブロンドのウェーブがかかった長髪の少女がこっちに来た。
「……ここで2人に問題。炊く前に米は何を使って洗う?」
「水……ですよね?」
「市販のミネラルウォーターだとなお良し、だっけ?」
前者がクレナ、後者がアイシア。どちらも正解。
「……ゆみなはこれを"食器洗い用の洗剤"と答えたわ」
2人の顔が、一瞬にして青ざめた。
「お分かりいただけたであろうか?」
「そっか。だから沙耶ちゃんは……!」
「2人とも、あいつらのデュエルをよくみておきなさい。あれが、私達の世界の遊戯王だから……!」
「「デュエル!!」」
……正確には、所詮カードゲームごときで賭け事なんてやらないんだけどね。
― ― ― ― ― ― ― ―
「「デュエル!!」」
Turn.1 Player/Yumina Orihime
1st/Yumina Orihime
LP/4000 HAND/5→6
2nd/Ren Kazami
LP/4000 HAND/5
「私の先攻みたいですね。ドロー。……《シャドウ・リチュア》と《ヴィジョン・リチュア》の効果を発動。二枚を墓地に送り、デッキから《リチュアの儀水鏡》と《イビリチュア・ソウルオーガ》を加えます」
ゆみなのデッキは、水属性の儀式カテゴリー【リチュア】……その中では異質と言われている【8軸リチュア】。
「《トレード・イン》を発動。手札のレベル8モンスター《イビリチュア・ソウルオーガ》を墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローします」
【リチュア】を使う人は俺達の世界でもそこそこ多かった。大体が【6軸リチュア】、残りはその亜種である【聖刻リチュア】だったけど。
「モンスターをセット。カードを2枚セットして、ターンを終了します」
【8軸リチュア】の弱点、それは先行初手に動けないという点。攻撃する必要があったり、相手の場にカードがないと効果が使えなかったり。実際に使ってみると、このデメリットがいかに恐ろしいかがよくわかる。そして、先行初手に動けるデッキのありがたみが本当に……。
―――― Turn.1 End Phase ――――
1st/Yumina Orihime
◇LP/4000 HAND/3
◇set c
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