第62話今度こそ!!
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
《浮游城アインクラッド》ーーーその城は妖精たちの冒険の地、遊び場となって復活した。
「いいかお前ら。これからオレたちはもう一度あの鉄の城に足を踏み入れ、今度こそ完全に征服する」
アインクラッドに目を奪われていた四人の後ろから、彼らが最も信頼する少年の声が聞こえた。後ろを振り返ればーーー確かにいた。
紫色の少し長い無造作ヘアー、竜を模した剣や鎧、紫色の羽を携えた闇の妖精族、インプの少年ーーー
「みんな・・・オレに力を貸してくれ!!!」
『もちろん!!!』
ライリュウ。かつてあの城を破壊し、6000人の人間を解放した元隻腕の剣士ーーー英雄である。
(あの時、怒りを込めた叫びが・・・)
少年はあの城の最初の夜を思い出す。あの時の言葉がーーー
『待ってろよ、茅場晶彦・・・ゼッテェ全クリしてやんよ!!』
彼を戦いに駆り立てたーーー
(今では胸を張って叫べるぜ・・・)
彼は息を大きく吸い込み、両腕を空高くに突き出す。
「待ってろよ、茅場晶彦・・・
今度こそ!!ゼッテェ全クリしてやんよ!!!」
ライリュウのその叫びを筆頭に、妖精たちは空を駆け出した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ