暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-E古代遺失物管理部・機動六課〜Intermission〜
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運転席の方は退かさないとトレーラーを停められないから、「あらよっと」追撃の斬撃をお見舞いしたらT型は音を立てて瓦解した。

「ちょっとお邪魔」

破片を払い除けながら運転席に座って『ギンガ。今からブレーキ掛けるから気を付けて』コンテナの屋根の上で戦ってるギンガに注意するよう促す。

『了解です!』

T型によって結構メチャクチャにされてるけど、ブレーキやクラッチ、シフトレバーもなんとかなりそう。すぐさま停車させるためにブレーキを踏む。急ブレーキだとギンガが振り落とされるかもだから、出来るだけゆっくりと減速。そして完全に停車したことを確認してシフトレバーをニュートラル、ハンドブレーキを掛ける。

「あとは・・・!」

コンテナ側のT型の掃討だけ。運転席の屋根から飛び出してコンテナへと駆け出そうとしたんだけど・・・

「あ、シャルさん。こちらは終わりましたよ?」

2つのコンテナの屋根や壁はもう完全にひしゃげてて、その内部で「ふぅ・・・」手の甲で額の汗を拭うギンガの姿を見た。コンテナ内にはダンボールや金属製のケース、それに1型の残骸も多く散乱してる。だけどその中で「レリックケース・・・!」を発見した。

「とりあえずお疲れ様、ギンガ」

「シャルさんもお疲れ様でした!」

わたしとギンガでケースの中を確認。収められてたのは“レリック”で間違いなかった。蓋を閉め直していると『シャル、ギンガ。アリサだけど、そっちの状況は?』アリサから通信が入った。トレーラーの停車および“レリック”の回収を終えたことを伝える。

『そ。ギンガ、よくやったわね。こっちもガジェットの殲滅を完了。トレーラーのドライバーと思われる男性も発見、無事に保護したわ。これで任務完了よ。事後処理があるから、2人はそのまま待機でお願い』

「了解です!」

「ん。判った」

こうしてハイウェイ襲撃事件は幕を閉じた。ちなみにルシルからはな〜んにもお褒めの言葉がなかった。チェッ。

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