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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-E古代遺失物管理部・機動六課〜Intermission〜
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†††Sideアリサ†††
ミッド北部の第211陸士部隊から、ここミッド西部の第108陸士部隊に転属・・・と言うより戻って来てもう2年ね。元々あたしはここ108陸士隊に所属してた。そして211陸士隊に転属になって、数年ぶりにまた108陸士隊に帰ってきたことになる。
(あの頃と変わらない隊員も多いし、戻ってきたから初めて顔を合わせる新人も多く居たわね)
知った顔が多く居ると仕事もやり易い。今日もかつて一緒に仕事をしていた捜査官とチームを組んで、質量兵器(拳銃とかね)の密輸を企てていた馬鹿どもを牢屋にぶち込んでやったわ。その一件の報告書をオフィスで書いていると・・・
『呼び出しです。捜査部、アリサ・バニングス二等陸尉。至急、部隊長室にまで来て下さい。繰り返します――』
呼び出しを食らった。うちの部隊の部隊長はゲンヤ・ナカジマ三等陸佐。あたしが所属してた頃は一等陸尉で、部隊長補佐だった。んで、そのナカジマ三佐があたしをこの108陸士隊に呼び戻した。元より自分が部隊長になったらあたしを呼び戻すって公言してたし、あたし自身それでも構わなかった。クラリスと離れ離れになったのはちょっと寂しいけどね。
「あたし、なんか呼び出されるようなミスしたっけ・・・?」
「いえ。アリサさんは別段おかしなことはしてなかったはずですが・・・」
あたしの独り言にそう返したのは、あたしのデスクの隣で同じようにデスクワークをしてたギンガ。ギンガ・ナカジマ陸曹。ナカジマ三佐の実子で、歳は17歳の礼儀正しい出来た部下。捜査官としても戦闘魔導師としても優秀で、この108陸士隊の中で唯一、あたしが気兼ねなく背中を預けられる子ね。
ギンガもあたしと同じ捜査部所属で、午前中の捜査にも参加してた。だからあたしが何かドジったのなら、何かしら指摘をしてくれるはず。そんなギンガが何も無いって言うんだから、あたしに落ち度はなかった・・・と思う。
「とにかく行ってみるわ」
「あ、はい」
ギンガと手を振り合ってからオフィスを出たところで、「部隊長室にまで4人分のお茶ですね、判りました」ギンガが誰か(たぶん三佐ね)にそう応じているのが背中に聞こえた。とにかく部隊長室まで早歩きで向かう。そして部隊長室前に着いてインターフォンを鳴らすと、室内から『おう、入ってくれ』ナカジマ三佐の声で入室を許可する旨が伝えられた。
「失礼します」
スライドして開いたドアの奥、そこには108陸士隊の部隊長のナカジマ三佐が1人。脚の短い長テーブルを挟んだ応接用ソファの上座側に腰かけてる。三佐は「おう、よく来てくれたなバニングス」と言って、三佐の座るソファの向かいにあるソファに座るように促してきた。
「あの、ナカジマ三佐。あたしに何かご用が・・・?」
あたしも
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