ターン52 鉄砲水とゾンビ軍団
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ど、とにかく早く終わらせて皆を探そう。というか、ウラヌスとのデュエルでこっちも割とへとへとだからあまり長引かせることはできない。
「「デュエル!」」
「えへ、えへ……」
何が嬉しいのか、ニタニタと笑いながら自分のことを指さす。ああ、もしかして先攻が取れたことに対するリアクションなんだろうか。
「俺は、こいつを……召喚」
異次元への案内人 攻1400
フードをかぶって顔のよく見えない人型モンスターが召喚され、フィールドに現れた……それはいい。当然のことだ。ただ1点、なぜかそのモンスターが僕のフィールドに現れたということを除けば。
『異次元への案内人は、召喚された時その強制効果によりコントロールを相手に移す……他にも効果はあるが、そもそもこんな序盤に出すのに向いたカードではないはずだが』
「相手フィールドにのみモンスター……俺は、こいつを、特殊召喚」
チャクチャルさんの疑問の答えは、すぐ明らかになった。僕のカイザー・シースネークやカイザーのサイバー・ドラゴンのような特殊召喚条件を持つモンスターの1体、ギラギランサーだ。
ギラギランサー 攻2200
「カードを伏せて、たーーーんエンドォォ」
無駄に伸ばした、妙に腹の立つ発音でエンド宣言を行った瞬間、ギラギランサーの槍が光を放つ。
イエロー生徒 LP4000→3500
「な、何!?」
『ギラギランサーのプレイヤーは、エンドフェイズごとに500ライフを失う。ただのデメリットだ、無視して構わないぞ』
「あ、そう……んじゃ僕のターン、ドロー!」
「永続トラップはあつどおおう、群雄割拠だぁ」
伸ばした発音というよりもはや1周回ってタイタンみたいになってきたイエロー生徒の発動したカードは、群雄割拠……互いのフィールドに出せるモンスターの種族を1種類のみに固定するロックカードの1種だ。普段ならそんなものたいした痛手ではないが、今僕のフィールドにはよりによって戦士族の異次元の案内人がいる。正直なところ、邪魔でしょうがない。
「えーっと、えーっと……」
もう一度状況を整理する。僕のフィールドにはギラギランサーより攻撃力の低い異次元の案内人1体のみで、これか群雄割拠のどちらかを処理しない限り自前のモンスターを場に出すことはできない。
……いや、待てよ。確か群雄割拠のロックには、一見完璧に見えても穴があったはずだ。三沢だか稲石さんだったかは覚えてないけど、とにかくどっちかに教えてもらった裏技的豆知識だ。
「僕は、モンスターをセットする!」
よしよし、やっぱりだ。僕のセットしたモンスターはエラーを起こしてデュエルディスクに弾かれることもなく、無事にフィールドに現れる。群雄割拠はあくまで表側のモンスター
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