機動戦艦ナデシコ
1394話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ユリカが絡まなければ優秀な能力を持ってるんだから、これは普通なのか?
軍人が勢力の……延いては将来的に国の代表となる。
それはつまり、軍事国家となる事を意味していた。
そして常識があり、有能であれば、その危険性は十分に理解出来るだろう。
……シャドウミラーも 軍事国家だが、ぶっちゃけ代表の俺は国を動かすなんて真似は殆どしてないしな。
形だけシャドウミラーの代表となっている俺は、好き放題に動かせて貰っている。
戦いになっても軍の先陣を切って突っ込んで行く国家の代表とか、普通に考えれば怖過ぎるだろ。
俺だって自分の国の代表だったり大統領だったり首相だったりが先頭を切って敵陣に突っ込んでいくような国に所属したくはない。
そういうのは、それこそ門世界のようなファンタジー世界でならありかもしれないが、高度に機械化された世界では自殺行為以外のなにものでもない。
っと、考えが逸れたな。
とにかくミスマルが軍事国家云々を忌避する理由は分かるが……
「他に人がいないというのが大きな理由だな。正確には、シャドウミラーが信用出来る相手がとなるが」
シャドウミラーが信用出来るだけの人物で、それでいながら最も階級が高く、威厳のある人物。それがミスマルだ。
ヨシサダも候補に上がったんだが、ミスマルの方がより上の階級にあるというのがネックになり、また上に立つ者の威厳という意味でもミスマルの方が上だったので、結果としてミスマルが選ばれた。
「……しかし……」
納得のいかない表情で俺の方へと視線を向けてくるミスマルだったが、今回の場合は味方がいない。
「ミスマル提督。僕が言うのもなんですが、ミスマル提督が国のトップに立つのがベストだと思いますよ。特に今回の場合はシャドウミラーの後ろ盾があるというのは非常に強いです。それだけで何を排してでも国の代表になる意味はあると思いますよ」
「そうですな。私としても上層部には有能な人がいて欲しいと思います。それに……ミスマル提督ならわざわざ歴史上で何人も現れたような独裁者にはならないでしょう? そもそも独裁者になろうものなら……」
ヨシサダの視線が俺の方へと向けられる。
何を言って欲しいのかを理解し、頷いてから口を開く。
「そうだな。独裁者になってシャドウミラーに……延いては他の世界に迷惑を掛けるような事になった場合、俺達が黙っている事はないな。恐らく……いや、間違いなく俺達の方で手を打つ筈だ」
「ふむ、そうだな。その時はシャドウミラーの実働班がこのナデシコ世界でその実力を思う存分発揮するだろう」
今まで黙って話の成り行きを見守っていたコーネリアが喋ると、こちらも同じく話の成り行きを見守っていたレモンが口を開く。
「そうね。その場合は技術班の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ