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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1394話
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を浮かべたままだ。

「そう出来ればベストなのは分かるけど、そこまで準備が整っていないからこそ、こうしてどちらを先にするのかという話になってる訳で……僕の方も口説いている勢力がこちらに協力すると明確な態度を露わにしたのは2割……頑張って3割ってところだしね」

 溜息を吐きながら告げるアカツキの言葉に、ミスマルが頷いて言葉を続ける。

「こちらの戦力も未だに整っているとは言えない状況だ。逃げ延びるのに精一杯で、その時に使ったシャトルの類も既に破棄されている。こちらの世界で使える戦力は、ナデシコくらいしかない」
「ナデシコ、一応ネルガルの所属なんだけど……」

 少し不満そうに呟くアカツキの言葉に、ミスマルはむっつりと言葉を続ける。

「今の我々は反乱軍を鎮圧する1つの勢力。であれば、ナデシコは我々の貴重な戦力と考えてもいいのでは?」
「だよねぇ……ま、今の僕にはそんなに力がないし、その辺はそちらに任せる事になると思うよ。……それで話を戻すけど、現在のままだとあまり他の勢力が協力をしない状態のままで戦うって事なんだよね」

 どうするの? と視線を向けてきたアカツキに対し、エザリアは特に動揺した様子もないままに口を開く。

「今現在集められるだけの勢力を集めて鎮圧軍を結成すればいいわ。勿論戦力的に不安だろうけど、シャドウミラーからも戦力を提供するわ。それなら戦力的な不安はないでしょう?」
「いや、いいのかい? こちらとしては助かるけど……」

 戸惑ったようなアカツキだったが、俺はそれに対して溜息を吐く。

「何を言ってるんだよ。そもそもお前を助ける為に反乱軍と敵対しただろ。今頃は向こうでもこっちを立派な敵と判断してるよ」

 グリューノ達はシャドウミラーの戦力がどれだけのものか、十分に分かっていた。
 だが、今回反乱を起こした奴はそれを知っているのかどうか……
 勿論グリューノの腹心が裏切ったという話だから、ある程度こっちの戦力については理解しているだろうが、それでも全員が全員という訳にはいかない筈だ。
 サワガサキ辺りは老練な性格をしているように思えたし、こっちの戦力について色々と調べているように思えたが……本当の意味でこっちの事をどこまで理解してるのかは疑問だ。

「……どうします?」

 アカツキがミスマルを伺う様に尋ねるが、そのミスマルは難しい表情をしたままだ。
 ヨシサダや他の連中も同様に迷っている。

「決断しろ、ミスマル。この勢力の代表はお前になる。だとすれば、これからはお前の決断が全てを決める」
「……私が、ですか。出来れば連合政府の方を代表にした方がいいと思うのですが。軍人が勢力の代表になるというのは、あまりいい事に思えませんし」

 意外に良識があるな。……いや、元々
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