暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP004《このカードはノンフィクションです》
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、1枚のカードをドローする。……ああ、こう来たか。悪くはないけど、今欲しいカードではなかった。

「バトルフェイズ。《セイクリッド・トレミスM7》で《TG ブレード・ガンナー》を攻撃!」

 光の龍が、天空へと舞い上がる。開かれた口に、星の光が集まっていく。

悠久守護す星龍の咆哮(コンシュテリア・ドラゴノート)!!」

 集められた輝きは、光条となって降り注ぐ。それは、まさに流星群の如く。鎖に縛り付けられた緑の機兵を、瞬く間に飲み込んでいった。



 ……ちょっと待て。

「セットカードが、消えている……!?」

 慌てて私の場を確認する。……しかし、変化はどこにも見られない。アイシアの発動したカードが、全く予想できない。

「《セイクリッド・トレミスM7》が攻撃してきたとき、私は()枚のカードを発動していたの」

 ……こんどは"発動していた"かよ。それに、2枚って……

「まさか、"ブレード・ガンナー"の効果も同時に発動したってこと!?」
「うん! 1枚目は《TG ブレード・ガンナー》の効果。相手のターンに墓地の"TG"を除外することで、私のスタンバイフェイズまで除外する!」

 ああ、やっと思い出した。こいつのテキスト、全部……!

「そして、2枚目はリバースカード《ガード・ブロック》!」

 ちょ、遊戯王2次小説の便利カードじゃない! 採用率少ないのに何故か小説では多用される謎カード!

「戦闘ダメージを0にして、デッキからカードを1枚ドローする!」

 そう言って、アイシアはデッキから1枚のカードをドローした。

「……カードを1枚セットして、ターンを終了するわ」

 やばい、ろくに反撃も出来なかった……!


―――― Turn.5 End Phase ――――

1st/Saya Amakawa
◇LP/3100 HAND/0
◇《セイクリッド・トレミスM7》ATK/2700
◇《セイクリッドの星痕》 CONTINUOUS
◇《セイクリッドの星痕》 CONTINUOUS
◇set card/mo-0,ma-1

2nd/Aisia Elysion
◇LP/ 800 HAND/5
◇set card/mo-0,ma-0


「私のターン、ドロー!」


Turn.6 Player/Aisia Elysion
 1st/Saya Amakawa
  LP/3100 HAND/0
 2nd/Aisia Elysion
  LP/ 800 HAND/5→6


 ……さて、私のセットしたカードは。間違いなく、この世界では利用価値のないものだろう。少なくとも、こんな大詰めの場面で使っていいようなカードじゃない。

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