第16話
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「体格といい、隙の無さといい只者じゃありませんね…………」
「ああ……それに威圧感もリウイ陛下ほどではないけど凄かった………」
「恐らくかなりの数の戦場を潜り抜けているわね……」
大男が去った後ロイドは溜息を吐き、エリィは真剣な表情で呟き、ノエルは考え込み、リィンはノエルの言葉に頷き、エルファティシアは真剣な表情で呟き
「いや…………そんな程度じゃ済まないかもしれないよ?」
何かに気付いたワジがある方向を見つめて言った。
「え……」
ワジの言葉を聞いたロイドは不思議そうな表情をしてワジが見つめている方向を見るとそこには大型の魔獣の死体がいくつもあった。
「なっ……!」
「あれは……!?」
死体を見たロイドとエリィは厳しい表情をした後魔獣の死体に近づいた。
「ひ、酷い………」
「まさかこいつら……今朝、確認した手配魔獣か!?」
「ま、間違いありません!手配された特徴と一致します。報告されたものより数は多いみたいですけど……」
「3、4、5体……どれも斬撃で倒されている。さっきの男の仕業かな?」
「ああ、間違いないだろう……鋭利な刃というより、巨大なナタみたいなもので切り裂かれたみたいだけど……」
ワジの言葉に頷いたロイドは考え込み
「大剣を使うヴァイスハイトやギュランドロスなら可能だけど……状況を考えるとどう考えても今の男の仕業でしょうね。」
「ええ……それにしても鮮やかと言っていいほど真っ二つにされているな……」
真剣な表情で呟いたエルファティシアの言葉に頷いたリィンは魔獣の死体を見て考え込んでいた。
「み、みんな……よく冷静に観察できるわね。」
「すみません、あたしもこれはちょっとキツイです……」
ロイド達の様子を見たエリィとノエルは溜息を吐いて言った。
「わかった。いったんここから離れよう。……あの男は……もう行ってしまったみたいだな。」
「ああ、クロスベル市に歩いて行ったみたいだね。……今から追いかけても捕まえるのは難しそうだな。」
その後ロイド達は街道を進み、さらにその先にあるゲートをくぐって森を抜け、警察学校に到着した…………
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